駒崎 弘樹 公式ブログ 提言・解説・アイディア

こどもの日って、言ってることとやってること、違うよね

 

 今日はこどもの日。

 

 

 元々は端午の節句って言って、男の子の健康と成長を祈る日だったんだけど、1948年に、5月5日を「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」お休みの日と決められてから、端午の節句の日が、こどもの日にもなったそう。
(祝日法2条より)

 

 

 でも、言ってることとやってること、違うよね。

 

 

 「こどもの人格を重んじ」てたら、ブラック校則とかないでしょ。
 なんで下着の色まで決めてるの。
 なんでツーブロック禁止してるの。

 

 

 言ってることと、やってること、違う。

 

 

 「こどもの幸福をはか」ってないでしょ。
 なんで9人に1人のこどもが貧困なの。
 なんで毎年500人以上こどもが自殺してんの。
 なんで児童虐待件数が過去最多を更新してるの。

 

 

 言ってることと、やってること、違う。

 

 

 「母に感謝する」も嘘でしょ。
 なんで女性は男性の約4倍家事育児やってるの。
 なんで母子家庭への養育費の支払い率が24%しかないの。
 なんでDVの相談件数は過去最多を記録して、被害者の93%は女性なの。

 

 

 言ってることと、やってること、違う。

 

 

 いつになったら、本当にこどもの人格を重んじて、幸福をはかって、母に感謝できるんだろう。

 

 

 いつになったら、本当にこどもの日を祝えるんだろう。

 

 

 世界で一番こどもが幸せな国にしようよ。
 最も立場が弱いこどもが幸せな国は、大人だって高齢者だって幸せだ。
 こどもが世界で一番社会に愛されていたならば、
 こどもを持ちたいと思う大人たちも増えていくだろう。

 

 

 いつかそんな日が来るかどうかは、大人である我々にかかっているんじゃないか。

 

 

 鯉のぼりの由来は、中国で鯉が滝を登ると龍になることから、子どもたちが人生の難関を乗り越えて成長できるように、っていうことらしい。

 

 

 だけど、こどもたちのために、社会を変えるっていう難関を乗り越えないといけないのは、他ならぬ我々大人たち自身じゃないのかな?

 

 

 ねえ大人のみなさん、どう思う?

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