駒崎 弘樹 公式ブログ ライフ・子育て

息子の11歳の誕生日に、みなさまにお願い

 

 

 生まれたばかりの頃はポヨポヨだった息子も、明日で11歳になります。

 

 

大変すぎてほとんど記憶ないですが、匂いだけはよく覚えてるのが不思議

 

 

 最近は小学生男子あるあるで、真冬なのに半袖半ズボンで学校に行き、SwitchとYouTubeざんまいで、朝起こしに行っても「ジジイ、あっち行け!ママ連れてきて!」と叫ぶ、という日常を繰り返しています。

 

 

 男の子の子育ては女の子に比べて体感値で1.5倍くらい大変なのですが、良いところもあります。

 

 

 例えば、すぐに闘いごっこで乗っかって甘えてきたり。

 

 

 意外に年下の子に優しく、「赤ちゃん、かわいい」と可愛がったり。

 

 

 普段は斜に構えているのに、葬送のフリーレンで号泣したり。

 

 

 色々ありつつも、幸せに生きてくれていて嬉しいなぁ、と思っています。

 

 

息子は、運が良かっただけ

 

 ただ、うちの息子はたまたま夫婦共働きの、たまたま一定の教育・所得水準で、たまたま暴力を振るわない家に産まれてきたことで、特に何かを諦めることなく生きられているに過ぎない、という現実も、一方であります。

 

 

 もし母親の妊娠が予期せぬものであり、彼氏はバックれて孤立に追い込まれていたら。

 

 

 親が1人で頑張って育てているけど、非正規で経済的に安定しない中、病気になってしまったら。

 

 

 たとえ父母が揃っていたとしても、父親が母親に恒常的に暴力を振るっていたとしたら。

 

 

 そしてDVで追い詰められた母親から虐待を受けていたとしたら。

 

 

 彼の人生は、今の彼の人生が持つ選択肢も自由も機会も、持ち得てはいなかったでしょう。

 

 

 これは単なる確率の問題で。

 

 

 ソーシャルゲームで言うところのガチャを。

 

 

 古くからの例えで言うなら、くじ引きを。

 

 

 産まれた瞬間に引かされて、そしてそれによって運命が決まってしまう、と。

 

 

 子どもは産まれてくる親も家庭も選べない。経済的に厳しい環境に親が追い詰められていたら、もうそこから人生をスタートせざるを得ない。

 

 

 それってどうなの?
「人生なんて、そんなもん。昔からそうだろ」と達観するのは簡単。

 

 

 でもそんな達観なんて、犬に食わせろ、と思う。

 

 

 僕はそのクソみたいに不条理で不平等な社会を、少しでもマシにして、子どもたちの世代に引き継ぎたいです。

 

 

 それこそが、この子に対する、真のプレゼントになるんじゃ無いか。

 

 

 そう思ってる。いや、そう信じています。

 

 

体験の貧困

 

 今、体験貧困に苦しむ子どもたちがいます。

 

僕の息子は誕生日も祝ってもらえて、クリスマスにもサンタさんが来て、年末年始はおばあちゃんの家で雪合戦ができる。

 

だけれど、日本中に

 

「うちにはサンタさんは来てくれないの」

「海を見たことがないんだ」

「どこにも連れて行ってもらわなくても良いよ。ママはいつもお仕事でヘトヘトだから」

 

という子たちがいます。

 

 

 所得の格差が、体験と想い出の格差になってしまう。

 

 

 それを防ぎたい。なんとかしたい。

どんな家庭で生まれても、体験を通じて、想い出が創れる日本にしたい。

かけがえのない、キラキラした想い出を、子どもたちが抱きしめられるように。

 

 

バースデイ・ドネーション

 

 そんなわけで、みなさんにお願いです。

 

 

 うちの息子へのバースデイドネーション(ふるさと納税)を、全国の体験貧困に悲しむ子どもたちのための活動にください。

 

 

 不条理で不平等なこの国の仕組みを、我々の時代で少しでも変えてやるために。

 

 

 そして全ての子どもたちが、誕生日を笑って過ごせるように

 

 

 日本のこどもたちの体験格差を解消する活動への寄付(ふるさと納税)はこちらから。

 

渋谷区にふるさと納税すると、こどもの体験格差解消の活動に寄付がいきます

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