体験貧困のこどもたちを救うために、みんなの力を貸してほしい
「海を見たことがない」
食品を配った家庭の子どもに、そう言われた。
「僕、行きたいところなんてないから大丈夫だよ」
そう子どもに言われて唇を噛むお母さんがいた。
経済的に厳しいと、ひとり親で時間がなさすぎると、子どもに重い障害があると、
体験は圧倒的に不足してしまう。
これが体験の貧困。
体験の貧困は子どもたちの自己肯定感を下げ、学力ややる気に負の影響を与え、将来の可能性を奪い、貧困が再生産されてしまう。
何とかせねば。
【「夏休み格差」キャンペーンで学んだこと】
1つで良いから、せめて夏休みだけで良いから、かけがえのない思い出を創ってもらいたい。
そう思って、フローレンスは日本最大級の遊び予約サイト「アソビュー」を運営するアソビュー株式会社とタッグを組んで、「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」を、今年の夏にやってみた。
アソビューで使える全国のレジャー施設や遊び場のチケットを、日本中の子ども達に配る。
またJALからは飛行機の格納庫を見れる体験。日本生命からはキッザニアのチケット。スシローからはお寿司クーポン等、様々な企業から心躍る体験を提供頂く。
全国1000世帯の家庭の子ども達に、夏の思い出をプレゼントすることを目指していたが、蓋を開けてびっくり。
3000世帯以上の方々から、お申し込みがあった。
「よく行く公園の近くにあるお店の前を通るたびに、こどもがお寿司を食べたいと言っていたのですが、我が家には外食をする余裕がありませんでした。 今回初めてこどもと2人でお寿司を食べました。我が子は入店時からずっと目をキラキラと輝かせて、食べたいお寿司をニコニコしながら選び終始楽しそうにしていました。 食べている途中でこどもが「これて嬉しい!幸せ!」と言いだし少し泣いてしまいました。 家に帰ってからも頂いたおもちゃをずっと持ったまま、お寿司の美味しさやお店のことを話してました。私とこどもの夏休みの最高の思い出になりました」
と言うような感想の声を頂き、僕もまた、少し泣いてしまった。
しかし同時に思ったのだ。
「夏休みだけじゃなくて、いつだって子どもたちが体験と、最高の思い出に出会えたら、どんなに良いだろう」
そして動き出すことにした。
【経済界×NPOで、体験格差解消プラットフォームを創設】
企業が持っている体験機会を「体験寄付」として、体験貧困家庭に提供できたら。そのマッチングを一年を通してできたら、素晴らしいのではなかろうか。
でもどうやって企業にアクセスしたら良いのだろう。そう思った時に、強い味方が現れてくれた。
経済同友会。
日本を代表する経営者団体だ。
彼らがフローレンスの志に力を貸してくれると言う。そして同友会代表幹事の新浪さんが社長を務める、サントリーさんも支援してくださることになった。
まさに、経済界×NPOで、体験寄付を日本中の体験貧困家庭に届けるプラットフォームを創る、日本初の一大プロジェクトが始まることになったのだった。
【あなたの力を貸して】
でも、足りないピースがある。
あなただ。
あなたにもこのプロジェクトに参加してもらいたい。
どうやって?
ふるさと納税だ。
渋谷区にふるさと納税をすると、フローレンスに寄付が行く仕組みを、今年も渋谷区が準備してくれた。
あなたのふるさと納税によって、企業と体験貧困家庭の子どもたちをマッチングするプラットフォームを創りたい。
ふるさと納税が集まればプラットフォームを創り出せ、たくさんの子ども達に体験と思い出を継続的にプレゼントできる仕組みを生み出すことができる。
だからあなたの力を貸してほしい。
子どもたちに、大切な思い出を手渡すために。
そしてその宝物のような想い出が、子どもたちの人生を支え続けてくれるように。
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