フローレンスは、新たなビジョン、ミッションを掲げます。こども達のために、日本を変える活動を全国の皆さんと共に。
日本の子ども・子育て領域の課題解決と福祉活動を全国で展開するフローレンスは、このたび団体の新しいビジョンとミッションを策定しました。
フローレンスは2024年4月、設立20周年を迎えます。超少子高齢化が進み課題先進国と言われる今の日本で、20周年を目前に、私たちが目指したい社会について経営チームおよび各部門で2021年より対話を重ね、今回の発表に至りました。
【VISION(めざすもの)】
ビジョンはフローレンスが目指したい社会を表現
旧ビジョン「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」と同様、子どもを社会全体で育み、大人も子どもも問わず、その人のありのままが尊重される社会を実現したいという創業当時からの理念を引き継ぎながら、今現代を生きるあらゆる「わたしたち」と、未来を生きる「まだ見ぬ子どもたち」へ、団体として取り組む領域のスコープ(範囲)の拡大と、50年後、100年後の未来まで見据えた新たな視点の設定を、新ビジョンで表現しました。
「希望と手をつないで歩める社会」とは、個人が社会に尊重され、希望の手触りを実感しながら自分の速度で確かに歩んでいける様子を表しています。頼り先や居場所と繋がり、思う道を進むすべての人が応援される社会を実現したいと考えます。
負の課題を解決するだけではなく、多くの皆さんと新しい価値創造をおこなっていくことをイメージし「さあ、心躍る未来へ。」と呼びかけ、結びとしました。誰かが決める正しい社会像ではなく、誰にとっても心躍る未来を目指すのは、1人ひとりが心躍る社会をつくる主役であると信じる団体理念に基づいています。
【MISSION(やること)】
ミッションはビジョン実現のためのフローレンス独自の戦略を表現
フローレンスは、課題解決や価値創造のための事業モデルを開発し、自ら現場を運営することを強みにしながら、上流の制度や仕組みをアップデートしていく政策提言活動をおこなっています。また、そうした新しいソリューションの浸透を阻む心理的ハードルも課題を生み出す源流となるため、声なき声を可視化したり、対話を促進するソーシャルアクションという手法で、価値観や文化の創造をおこなっています。
こうした事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸に働きかけることによって、社会に「新しいあたりまえ」を生み出していきます。
これは、フローレンス一団体で実行できることではありません。今を生きる私たちと未来の子ども達のために、「共に」新しいあたりまえをつくる仲間が全国各地に広がり、応援して下さるからこそ、できることです。
【タグラインと新ロゴ】
社会の「希望の旗」となれるように。私たちを表す最も簡潔なプロフィール
タグラインでは、フローレンスが社会に提供したい価値とメッセージを短い言葉で表現しました。
「どうせ、変わらない」「誰にも期待しない」「社会に希望はない」そんな悲観的なムードや停滞感がたとえ蔓延することがあっても、あきらめずに希望の旗を立て続ける私たちでありたいと考えます。
柔軟さと前向きさをもって活動する、私たちらしさを新しいロゴでは表現しました。鳥の飛翔をイメージした旧ロゴデザインのFをさらに活かし、見たことがない場所に向かって挑戦しながらも、軽やかに前進していく団体のしなやかなイメージを表現しています。FはFly(飛翔)、Flag(希望の旗)、Fresh(新しい)、Fair(公平)、そしてFuture(未来)の頭文字です。
フローレンスは皆さんと共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくり続けます
2004年、日本初の訪問型病児保育事業を運営するために、創業者の駒崎弘樹がフローレンスを設立しました。
それから19年間、日本の子ども・子育て領域の課題に一つひとつ向き合い、待機児童問題、医療的ケア児や重症心身障害児を抱える障害児家庭への支援不足問題、子どもの虐待、子どもの貧困、子育て家庭の孤独孤立の問題、ひとり親や多胎児家庭の支援不足問題の解決を目指してきました。
こうした課題を生み出す源流となる、男女の不平等や、働き方問題、国の子ども子育て予算配分、教育の問題等にも他団体や行政、企業と共に取り組んでいます。
一貫して、それまでなかった支援モデル開発や制度づくりに挑戦し、子どもを社会で育むことを継続し、現在は10以上の事業・活動を全国に広げています
2022年度の活動報告書(アニュアルレポート2022)と、新ビジョン、ミッションについてまとめた「ビジョンブック」を、2022年度寄付でフローレンスを支えてくださった全国の皆さんに郵送でお送りします。
内容については、こちらからもご覧いただけます。
1人ひとりが、社会に希望の種をまき、みんなで育てるから社会が変わる。
これからもフローレンスは、こども達のために、日本を変えるミッションを全国の皆さんと共におこなってまいります。
フローレンスのビジョンや活動に共感してくださる方は、もしよろしければ、一緒に子ども達や子育て環境向上のための小さなアクションから始めてみませんか。
電車で妊婦さんやお子さんに席をゆずる。
登下校の子ども達に、笑顔で挨拶をしてみる。
同僚や部下が育休を取りたいと言ったら、大歓迎する。
お子さんが保育園や学校であったことを話す時、目を見てゆっくり聞く。
定時で帰宅し、食卓を家族全員で囲む。
どんなことでもかまいません。
社会に希望の種をまき、育てていくのは1人ひとりの皆さんのアクションから。
フローレンスの活動は全国15000人以上の寄付者の皆さん、900社以上の支援企業の皆さんに支えられています。
これからも、温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします。
認定NPO法人フローレンスについて
こども達のために、日本を変える。日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。
▶フローレンスコーポレートサイト: https://florence.or.jp/
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