駒崎 弘樹 公式ブログ 提言・解説・アイディア

ゴールデンウィークって、意味なくない?

 

 

 いやー、ゴールデンウィーク最終日なんですけどね、なんなんですか!
新幹線、満員電車ですよ。お前は朝の小田急線か、と。

 

 

 そもそもなんでまとめて休む風習採用してるんですか。

 

 

 こういうまとめ休暇のせいで、観光産業って繁閑差が激しくて、それを吸収するために非正規雇用ベースになっちゃってるんですよね。ホテル等の宿泊業における非正規雇用率はなんと54%。(令和3年国土交通省資料より)

 

 

雇用者数の約54%が非正規雇用で、そのうち女性の占める割合は66%

 

 

 全産業では36.9%なので、いかに観光産業において非正規率が高いのか、っていう話です。

 

 

 「これからコロナも終わったし、観光盛り上げるぜー!」ってなってるけども、この構造を見直さないと、観光産業が成長しても、それは不安定雇用と格差を増大させることになっちゃうわけです。

 

 

【休暇の分散化の鍵は学校】

 

 

 じゃあ星野リゾートの星野さんも仰っているように、休暇を分散化しようよ!と。

 

 

 そうすれば、渋滞や混雑が緩和できるし、ホテルや観光業の人たちは繁忙期に依存せずに通年で稼げるようになるし、そうすれば非正規雇用依存から脱却できるよね、と。

 

 

 ただ、そこでネックになってくるのが、子どもの学校の休みです。
子どもがいると、どうしても子どもの学校の休みに合わせて旅行の予定を組まざるを得ない。
そうすると、まあゴールデンウィークとか、夏休み冬休み春休み、みたいになって、まあ被るよね、と。

 

 

 どうすりゃ良いの?と思ったんですが、フランスにヒントが。

 

 

【フランスの学校は分散式休暇を採用】

 

 

 フランスの学校は、地域ごとにAゾーン・Bゾーン・Cゾーンに分けて、それぞれちょっとずつズラしてお休みを設定しているそうなんですね。

 

 

 これで親も子どもの休暇に合わせて有給とって休めば良くなるってわけ。さすがバカンス大国!

 

 

これを日本でも採り入れれば良いんじゃなかろうか、と。

 

 

 

 

 

 

【「皆勤賞」は廃止・内申も廃止】

 

 

 「病気でもないのに学校を休ませるのは悪」みたいな価値観ってありません?

 

 

あれって多分、「皆勤賞」っていう仕組みに端を発していると思うんですよね。

 

 

 「家族で旅行行く?それは大事だから、学校休んで行ってらっしゃい!授業内容のキャッチアップは、動画見るのとAIドリルを移動時間の合間にでもやっておけば大丈夫」

 

 

 って言う風に変えていけば良いんじゃないでしょうか。

 

 

 「欠席が多いと内申に響く」って言う声も上がりそうですが、そもそも内申点っていう仕組み自体、本当に気持ち悪いのでもう廃止したら良いと思うんですよね。なんで内面とか性格を教師に査定されないといけないのか、と。子どもをコントロールするためのツールに成り下がっているし、そんな抑圧的なことやってて、自分の頭で考えるイノベーターを生み出そうなんて、ヘソが茶を沸かすっていう話ですわ。

 

 

【まとめ】

 

 

 コロナ禍が終わり、インバウンドも復活しつつあります。これから観光産業が日本の経済成長を引っ張っていくためには、構造的な繁閑差を是正していく必要があります。

 

 

そのためには、「休み方改革」を行っていく必要があり、鍵は「子どもの休日」を改革していくことにあるんだぜ、と言うことでしたー!

 

 

 ゴールデン「ウィーク」とかって1週間まとめて休みにさせてないで、1年中ゴールデンな体験ができるように、岸田総理、休み方改革してくらはい!!!

 

 

 すし詰め新幹線自由席からは以上です!!!

 

 

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