駒崎 弘樹 公式ブログ 提言・解説・アイディア

育休中にリスキリングなんて無理?「みんなの保育園」があれば実現できる

 岸田首相の「育休中にリスキリング(学び直し)を!」発言が炎上しています。

 

 

 「育休=休みではない。ダラダラしていると思わないでほしい」

 「家事育児に追われ、睡眠も十分に取れない日々で、勉強する暇なんてない」

 「育休中に勉強なんて、子育てしたことない人が語る理想論」

 

 

 などなど、さまざまな批判が噴出。

 

 

これを受け、先日、せやろがいおじさんとYoutubeで対談をしたので、詳しくはアーカイブ配信を観てください。

 

※Youtubeはこちら

 

 

【学びたくても学べない背景には、孤独な子育て環境がある】

 

 僕自身、二人の子どもがいて、それぞれ生まれた時に育休を取ったので、その大変さは体験しているし、勉強する暇どころか寝る時間すらないのが、育休のリアルだと思う。

 

 

 一方で、育休中に勉強をして資格を取ったりスキルアップする人もいるし、できることならそうしたいと思っている人もいる。

 

 

 でも実際には、やりたいと思っても、やれないケースがほとんど。

 

 

 今、家庭における子育ては、親に集中している。かつては、同居の祖父母や地域の人が一緒に子育てしていたが、核家族が増え、都市部に子育て世帯が集まる中で、どんどん孤独な子育てになってきている。

 

 

 そう、勉強したくても、そんな時間が取れないのだ。

 

 

【育休中のリスキリング支援のためには、保育園をみんなに開放すること!】

 

 でも、リスキリングを可能にする方法がある。

 

 

 それが、ぼくらが国に提言している「みんなの保育園」。これは、働いていなくても誰でも保育園を利用できるようにしよう!というもの。2023年度から国のモデル事業も始まります。

 

 

 今の保育園は、親が働いていること等の条件を満たした人しか通うことができません。

 

 

 自治体によっては、育休に入ると上の子が退園させられることもあります。

 

 

 この背景には、待機児童問題や、子どもは家庭で育てるべきという考えがあります。

 

 

 しかし、待機児童対策で園の数は増え、少子化により子どもの数が減少する中、待機児童問題は解消しつつあり、保育園には空きが出始めています。

 

 

 今こそ、保育園をすべての親子に開放するべき!!

 

 

 もし、週に何日か、短い時間でも、子どもを保育園に預けることができれば、親がスキルアップのための勉強をすることだって、可能になる。

 

 

 岸田総理!

 

 国として、育休中のリスキリングを支援するというのなら、子どもの預け先の確保がセットで必要です。

 

 「みんなの保育園」を全国に広げ、誰でも保育園に通えるようにしてください!!

 

 よろしくお願いしますっ!

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