不眠不休で戦うコロナ医療従事者・保健所職員を緊急支援!フローレンスが”無料シッター”を派遣し、子育て中の医療関係者家庭をサポートします。
このたび、認定NPO法人フローレンスは、コロナ感染症患者の受け入れ治療に対応している病院、保健センター、保健所などに勤務する医療従事者等のご家庭に、無料でシッターを派遣します。
本支援は、フローレンスに寄せられる寄付を原資に実施します。
せめて医療従事者の子育て負担を軽く
新型コロナウイルスの感染拡大の勢いは衰えず、1月7日、国内二度目となる緊急事態宣言が発動されました。
医療崩壊の危険性と共に連日報道されているのは、医療現場の過酷な最前線の様子です。新型コロナウイルスが国内で広がり始めてから、1年。医療の現場は、膨大な患者の受け入れと治療対応に休む間もなく稼働を続けて下さっています。
自身の感染にも気を払いながら、通常とは違う変則的な夜勤シフトや不眠不休の連続勤務が続く現場もあると報じられています。
一方、人命に関わる緊急対応に尽力する医療従事者・保健所職員の皆さんにも、ご家族があります。
特に子育て中のお父さん、お母さんは、ご自身の子育てや家庭運営に、猫の手も借りたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした子育て中のコロナ医療従事者・保健所職員のサポートを目的とし、認定NPO法人フローレンスは医療従事者等のお宅に無料でシッターを派遣する支援をスタートします。
【サービス内容】ご自宅に訪問し、お子さんのお世話や家事等のサポートをします!
①健康なお子さんのお預かり※ご希望があれば外遊びも行います。
②家事(調理、洗濯、食器洗いなど)
③保育園、学校、習い事の送迎
④その他家事育児のピンチのサポート
※家事は、お子さんの安全が守れる範囲で行いますので、全てのご依頼にお応えできない場合もあります。
終りが見えない…疲弊する医療現場の声
フローレンスでは、独自にコロナ医療従事者約102名に緊急アンケートを実施し、ご家庭へのシッター派遣のニーズを確認いたしました。92.1%の医療従事者が、シッター派遣について「利用を検討したい」「ぜひ利用したい」と答えています。
都内、コロナ感染症指定病院で働く看護師さんの声(7歳、3歳男児の母)
指定病院で勤務しています。お正月休みはなく、現在も終わりのない感染症患者受入に追われています。
新型コロナ感染症の対応による影響は、コロナ病棟だけではありません。病院のオペレーションすべてに関わっているのが現状で、多くの医療現場が非常に複雑なオペレーションと負荷の高い勤務シフトに忙殺されています。
例えば、コロナ感染症の重症患者さんは、ICU(集中治療室)で治療しますが、一般の患者さんとの一番の違いは良くなるまでに2~3週間かかり、ベッドが空かないことです。本来ICUに入るような患者さんが一般病棟に入院することになり専門的処置のできる人員と機材の配置が必要になります。
また、一般病棟に運び込まれてくるタイミングでは陽性か陰性か分からない人もいて、一般病棟も感染対策を最高レベルにして対応する場面も多くストレスフルな環境が続いています。
日によってコロナ患者の受け入れ人数が読めないため、前日にしかスタッフの勤務体制が組めないといった課題があります。私は二交代制で働いていますので、1回の勤務が16時間です。
当然、夫や子ども達との家庭内調整は常に突発的で大変です・・。
夫の仕事が立て込む時などは、子育てのオペレーションは綱渡りだと感じます。ご時世柄、高齢の父母に手伝いに来てもらうこともできていません。
やんちゃ盛りの子ども達にもちゃんと関わってあげたいのですが、勤務が続きコロナ患者さんの対応に追われると、やはり身体が限界を感じる日もあります。
頼れる大人の手があると、助かると思います。
認定NPO法人フローレンスは、2005年より訪問型病児保育事業で、利用者ご自宅での病児保育を提供してきましたが、昨年、休校・休園等でお子さんが在宅になってしまった親御さんを支援する「訪問型健康児保育(シッター)」サービスを提供してきました。
このたび、シッターによる緊急ヘルプを拡大し、コロナ感染症の受け入れ治療に対応している病院、保健センター、保健所などに勤務する医療従事者ご家庭に、無料でシッターを派遣します。
本支援は、フローレンスに寄せられる寄付を原資に実施してまいります。
【コロナ関連医療従事者・保健所職員家庭への無料シッター派遣概要】
対象:新型コロナウイルス感染症患者(疑い含む)を受け入れている医療機関に勤務する医療従事者及び保健所、保健センター等で新型コロナウイルス感染症の対応を行っている職員のご家庭
サービス内容:上記家庭のお子さんに対し、保育料無料でシッターを派遣します。
※交通費(一律1,000円)、保育にかかった費用の実費のみご利用者にご負担いただきます。
支援期間(予定):2021年1月19日~緊急事態宣言発令中
提供時間:朝9時~夜22時の間
利用方法:以下専用サイトより、利用者情報登録の上ご予約をお願い致します。
利用者情報登録サイト:https://florence-p.resv.jp/reserve/reg_member.php
※1月18日(月) 18時から登録可能になります。
予約サイト:https://florence-p.resv.jp
※保育開始日は1月19日(火)からとなります。
1月19日以降、最短で登録したその日から利用ができます。(通常の病児保育会員登録は必要ないため、入会金も必要ありません)
提供枠:100名(予定)
提供エリア(利用者の居住地):
【東京都】23区、狛江市、三鷹市、武蔵野市、調布市、府中市、西東京市、町田市、立川市、国分寺市、小金井市、多摩市、国立市、小平市、稲城市
【千葉県】浦安市、市川市、松戸市、船橋市、柏市、習志野市
【神奈川県】川崎市、横浜市、大和市
【埼玉県】川口市、さいたま市(中央区・浦和区・南区・緑区・大宮区)、蕨市、和光市
無料提供の原資:本支援企画およびフローレンスの活動を応援してくださる企業や個人の皆さんからの寄付を原資に実施しています。
質の高い保育支援を無料にできた背景
フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」を実現するというビジョンのもと、親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する団体です。
2004年に団体設立をしてから、病児保育、小規模保育および認可保育園運営、重症心身障害児を含む医療的ケア児への障害児保育、待機児童家庭への訪問保育、一時保育など、多様なモデルで日本の親子に伴走してきました。
昨年からは、緊急事態下で助けが必要なご家庭はないか?ニーズ調査をし、全国の生活困窮家庭に食料配送など緊急支援を継続しています。
ビジョンに基づく16年の実績を評価いただき、現在、志を同じくする支援者や企業が寄付という形でフローレンスの活動を援助してくださっています。
今回のような無料の緊急支援については、もちろん全ての経費・人件費が持ち出しとなりますが、不眠不休で治療に関わる医療関係者の方々に少しでも負担のない形で緊急支援をお届けするため、寄付を原資に無料提供を決定しました。
通常フローレンスの訪問型病児保育は、入会金30000円、月1回の利用料金を含む月会費がおよそ8000円程、保育料1時間あたり2000円で提供しています。高い保育の質を評価いただき現在約7000人以上の会員が登録する日本最大の訪問型病児保育事業者です。医療従事者・保健所職員のご家庭に安心してご利用いただける緊急支援です。
寄付受付サイトURL
▼毎月の寄付でフローレンスを応援する
https://florence.or.jp/donate/form/monthly/
▼今回のみの寄付でフローレンスを応援する
https://florence.or.jp/donate/form/onetime/
認定NPO法人フローレンスについて https://florence.or.jp/
認定NPO法人フローレンスは、日本初の訪問型・共済型の病児保育事業からスタートした所属スタッフ700名規模を誇る国内有数の認定NPO法人です。これまでの病児保育のお預かり件数はのべ80,000件以上、その他にも子育てと仕事の両立、そして未来を担う子どもを社会で育むために、親子に関わる社会課題を数々の事業と政策提言によって解決しています。2020年4月には「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を立ち上げ、経済的に厳しい状況にあるご家庭へ「こども宅食」モデルを通じた食料・見守り支援を届けたり、ひとり親家庭に無料保育や健康児お預かりサービスを実施したり、医療的ケア児者家庭に不足する衛生用品を提供したりするなど、全国のべ12,000世帯以上の子育て世帯に緊急支援を実施してきました。新型コロナウイルス感染の再拡大が進む昨今の状況においても、経済的に困窮する家庭やひとり親家庭に向けた支援、その他刻々と変化するニーズに合わせて柔軟な支援を継続してまいります。
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