国から補助はもらえてないけど、病児保育スタッフの給与を業界最高水準にしてみました
病児保育はニーズが明確に高いのに、明確に不足している社会インフラです。保育園に通えていても、子どもが病気の時は通えず、何度も仕事を休まざるを得なくなって両立に絶望することは、子育てしていれば誰しも一度や二度あることなのでしょうか。
そうしたニーズがある一方で、病児保育は保育に加え、病気の子どもを預かるというリスクマネジメントの知識と技術が必要な上、一期一会の関係の中、子どもに合わせた最適な遊びを展開する、という専門性の高い仕事です。
病児保育に携わる保育者に求められることは非常に大きいです。
がしかし、全国病児保育協議会の調べだと、既存の病児保育施設の給与は平均月給20.1万円(年収282.4万円)と決してめぐまれたものではありません。
そこでフローレンスは、病児保育スタッフの給与を現状の22万円/月から、業界最高水準である、25万円/月〜(保育士手当等含む、経験7年以上)に引き上げることにしました。
入社一年目で年収は約333万円です。
現在利用会員7000人、累計病児保育回数6万7000回を超えるフローレンスは、日本最大の病児保育事業者。
その病児保育業界のリーディング事業者として、保育者達の処遇でも、職場環境の素晴らしさでも模範となりたい、と思ったのです。
フローレンスの病児保育は、「訪問型」と言って国が中心的に推し進めている施設型とは違うので、なかなか補助の対象にはなりません。というかこの事業で1円ももらえていません。だから、経営はカツカツです。
でも、現場で日々、子どもの安全を願い、全力を尽くしてくれる保育者に報わずして、団体の未来などあろうか。そこで働く人々が幸せではなく、社会の親子達を幸福にできるか。
そうした想いのもと、経営的にはリスクをとって処遇改善致しました。
これで障害児訪問保育アニーを業界最高水準にしたことに続き、病児保育も業界トップです。この調子で、日本で最も保育者が幸福に働ける職場を目指していきたいと思います。