「DVで離婚し泣いていたあの頃、すがる思いで登録した」というひとり親の方からの手紙を読んで
フローレンスの訪問型病児保育は子どもが病気の時、病児保育専門スタッフが駆けつけご自宅でお預かりするサービスです。
子どもの急病時、両親2人の家庭であればどちらかが仕事を休んで看病することもできますが、ひとり親家庭はそれができません。子どもの病気=死活問題となるひとり親家庭が、もっとも病児保育を必要としているのではないか?と考え、フローレンスは2008年7月からひとり親家庭の子育てと就労継続を支えることを目的に、病児保育の「ひとり親支援プラン」を始めました。
ひとり親家庭の親御さんが安心して働けるように、入会金無料・月会費1000円(税抜)の安価で、病児保育サービスを提供しています。
この仕組みを可能としているのは、のべ2000名を超える寄付者の皆さんによるご寄付です。安心して子育てにも仕事にも打ち込めることは、ひとり親家庭の親御さんを、経済的にだけではなく精神的にもサポートしています。
ひとり親支援事業10周年を記念して、ある利用会員さんからいただいた手記をお届けします。
4年前に離婚をしてひとり親になりました。
その時に、「ひとり親支援プラン」でフローレンスさんに登録し、
私はラッキーだったようで、
私は小さいながらも自分の事業があったのでまだ幸運でしたが、それでも離婚というものは本当に大変でした。
それをきっかけに私は子どもを連れて家を出て別居をしながら、
1年かけて調停が終わりやっと離婚ができても、
ひとり親になり、仕事に費やせる時間が各段に減りました。
さらに、私の子は熱が出やすい子でしたので、熱のある我が子を仕事場に連れていった事も何度かあります。
これから一人で頑張らなくてはいけない。
精神的暴力にあった後は、自信を失いがちになるそうですが、今思い返すと、
「私のような人間に子どもが育てられるだろうか?」
家では子どもの前でボロボロ泣きながら、家事をしたりもしました。
わらにもすがる思いでフローレンスに登録したのは、まさにそんな心境のときでした。
提出書類が多く大変でしたが(※)、フローレンスさんが
※編集注:現在はWEBからの入力と口座振替の申し込みのみで手続きが完了します
また、
実は登録して利用可能になった初日に、
その数か月後また子どもの発熱があり、今度こそ!と勇気を出して利用したところあっけないほどにスムーズでした
こんなことなら、この前もフローレンスを使えば良かった! と後悔しました。
それまでは、子どもに熱があるといつも中途半端に仕事を終えなくてはいけません
でも集中して仕事に打ち込めれば、そんなこともありません。
実母に頼めばいいじゃない?と言う人もいるかもしれませんが、私は実母と折り合いが悪く、頼む事が負担でした。
そんな中、フローレンスなら安心して頼む事ができたので、
フローレンスから受けたサービスの中で一番うれしかったのが、
だから、自分の子どもが子どもらしい時間を持てた事、
※編集注:現在はサンタさんの訪問は行っておりません
子どもはいつしかフローレンスのこどもレスキュー隊員(訪問型病児保育専任スタッフ)さんが来るのを楽しみにしていて、
毎回利用ごとにアンケートがあり、
でも本当に心から感謝しています。
子どもも6歳になり小学校に入学しました。
それになんといっても私の仕事が安定しました。これも仕事を失わずに続けられたからではないでしょうか。
今思えば、離婚直後は一番不安定な時期でした。
そして、今期私の会社の売り上げが予想より良くなりました。
色々考えましたが、
毎年はできないと思いますが、
これからも応援しています。
フローレンスのひとり親支援プランを卒業された利用会員さんからは、毎月こうした感謝の声が届きます。
子どもを育てるのは親だけではありません。
子どもが病気になってしまったが、どうしても仕事を休めない…そんな時に、周りからそっと手を差し伸べることができたら。
そんな想いで集まってくださったひとり親家庭を支援するサポート隊員さんは、現在、約1030名いらっしゃいます。
多くの親御さんが、この「ひとり親支援プラン」を利用することで、安心して仕事に向かうことができています。
また、フローレンスの病児保育スタッフは、子どもにとって、病気が辛いだけの思い出ではなく大切にされ楽しかった思い出になるように、と日々お子さんたちに向き合っています。
大変な状況を親子だけで抱え込むことがないように。どんな境遇の子どもも笑顔で暮らせる社会を実現するために。
ぜひ皆さんのお力を貸してください。