ドネーション文化を日本へ。ユースシアタージャパンのチャリティイベント「Happy Halloween Party 2017」にフローレンスが参加しました!
みなさんは「ユースシアター」という活動をご存知でしょうか?
文化発信の担い手となる若者を育成し、舞台発表などを通じて地域の文化発信を行う活動で、欧米では一般的だそうです。日本にはそうした団体が存在しなかったのですが、日本で初めての国際的なユースシアターとして誕生したのが、「ユースシアタージャパン(通称YTJ)」です。
YTJでは、現在、関西・中部・関東を中心に、若者たちが、英語を表現手段としたミュージカル、コンサートなど、様々な公演活動を行っています。
そんなYTJが昨年秋開催したチャリティイベント「Happy Halloween Party 2017」は、海外で盛んなドネーション(寄付)文化を、日本に定着させることをねらいとしたイベント。
思い思いのハロウィン衣装に身を包みパーティに集まる参加者は、歌や踊りなど華やかなステージを楽しみます。会場内にはチャリティボックスが設けられ、参加することで得られる「HAPPY」を、募金という形で社会に還元するという仕組みです。これも、欧米ではハロウィンによく行われるイベントだそうです。
実は今回、大変光栄なことに、募金の寄付先としてフローレンスを選んでいただいたことから、東京・大阪・名古屋で開催された同イベントにフローレンスのスタッフがゲストとして参加させていただきました。少し季節がずれてしまいましたが、当日の様子を広報の鈴木がご報告します!
こんにちは!広報の鈴木です。
僕は大阪のホテル阪急エキスポパークでのパーティに参加してきたのですが、イベントが始まる前から会場は熱気に包まれていました。
ハロウィンの仮装に身を包んだ約1000人以上の若者達とその保護者で、会場は完全にパラレルワールドと化していました。
呼んでいただいたことに感謝の意を込めて、自分たちも全力で楽しもう!
ということで、フローレンスメンバーもばっちり仮装で参加しました!
イベントのオープニングでは、寄付先団体としてご紹介をいただき、今回のイベントでいただいた寄付で解決したい「障害児保育問題」についてお話させていただきました。
現在の日本では、気管切開やたんの吸引などの医療的ケアが必要な子ども達を預かってくれる施設はほとんどありません。一般的な保育園では、医療的ケアを行える看護師が常駐していないため、そういったお子さんを預かることはできないのです。
それゆえに、主に母親は仕事を諦めなければならず、24時間365日ずっと子どものそばを離れることができません。
そこでフローレンスは、医療的ケアにも対応した障害のあるお子さんを専門に預かる「障害児保育園ヘレン」をつくり、それまで諦めざるを得なかった保育をお子さんに提供し、希望する親御さん全員が就労可能な環境をつくってきました。
しかし、障害児保育園ヘレンをつくるための初期費用には補助がなく、活動に賛同してくださっている多くの方々からの寄付でまかなっています。
現在、障害児保育園ヘレンは東京都内に5園あり、のべ50名のお子さんをお預かりしてきました。しかし、保育を必要とする医療的ケア児は全国に1万7千人いると言われています。圧倒的に数が足りていないのが現状です。
ですから、今回のように大阪や名古屋などでこういったお話をさせていただくのは、とてもありがたいことでした。まずはこうした問題があること、保育園に通えず困っている親子がいることを知ってもらうことが、課題解決の第一歩となるからです。
イベントが始まると、若者達によるハロウィンにちなんだ歌やダンスのパフォーマンスに、ステージ上のランウェイを歩いての仮装コンテストなどで会場はさらに盛り上がりを増しました!
僕たちは仮装コンテストの審査員を務めさせていただき、若者たちのエネルギッシュなパフォーマンスを間近で観させていただきました。何百人と若者たちのパフォーマンスを観ましたが、そのひとりひとりが個性的で、喜びに溢れた素晴らしい表現でした。
また、会場にはドネーションボックス(募金箱)も設置していただき、僕達の呼びかけで次から次へと若者たちが目の前で募金をしてくれました。
大切なお小遣いの中から、その使い道を寄付に選んでくれたことに、フローレンス一同心から感動して、照れて恥ずかしそうにする若者たちと何度も握手をし、「必ず困っている親子に届けるからね」と約束しました。
こうした子どもたちが社会貢献する姿を応援するYTJの活動が、子どもたちの中のドネーションの芽を育て、やがて社会全体にドネーション文化が根付くことを願っています。
今回イベントに参加された方々からいただいた寄付金は、障害児へ保育を届けるための資金として大切に使わせていただきます。
これからもフローレンスは、困っている親子を最後の1人まで助けるため、活動を続けていきます。
ひとりでも多くの子どもたちに保育を届けるため、みなさまのご支援をお待ちしています。
障害児保育園ヘレンでは、様々な職種のスタッフを募集しています。
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