ひとり親家庭につながりと楽しみを。第3回ひだまりサロンを開催しました
「ひだまりサロン」は、自身もひとり親である、こどもレスキュー隊員(病児保育でお子さんを預かるスタッフ)の呼びかけではじまりました。
「日々子育てと仕事を頑張っているひとり親さんを、日々の病児保育以外にも、こどもレスキュー隊員らしい方法でサポートできないか?」という声に賛同したスタッフたちが、運営を担っています。
運営にかかる費用もスタッフからの寄付で賄われています。
このイベントも早3回目!
こうしてスタッフが自発的に「もっと出来ることはないだろうか」「自分たちの強みを活かしたサポートができないだろうか」と考え、動いてくれるのがめっちゃ嬉しいです!
今日はこの第3回ひだまりサロンに同席した岩井が、当日のレポートを書いてくれたのでご紹介します。
みなさん、こんにちは。
みんなで社会変革事業部の岩井です。
さて、本日は4月7日(土)に開催しました「ひだまりサロン」イベントのご報告をいたします。
「ひだまりサロン」とは、フローレンスの病児保育「ひとり親支援プラン」ご利用会員さん向けのイベントです。
病児保育ひとり親プランは、ひとり親家庭を対象に、寄付を原資にして安価に病児保育を提供するサービス。
ひとり親家庭の親御さんの中には、子育てと仕事でいっぱいでなかなか自分のための時間を取れないという方もいらっしゃいます。
ひだまりサロンはそんなひとり親の方々に参加いただくフローレンスの社内イベント。自分のための楽しい時間と、加えて子育てに役立つ情報を提供する講座を開催しています。
講座のほかに、子育てと育児を日々両立している会員さん同士が情報交換をしたり、病児保育でお子さんを保育するこどもレスキュー隊員と交流する時間もあります。
なお、この「ひだまりサロン」は、フローレンスのスタッフがボランティアで運営しており、運営にかかる費用もスタッフからの寄付で賄われています。保育スタッフのボランティアにより、お子さんの保育もついています。
ひだまりサロンはこれまでに2回開催されており、今回は第3回の開催となります。
今回も、こどもレスキュー隊員、事務局スタッフと多くのスタッフの協力により、参加してくださった皆さんが笑顔でイベントを終えることができました!
当日の様子をご紹介します!
【スケジュール】
10:35~11:30 第1部:メイクプチ講座
12:00~13:00 交流ランチタイム
13:15~14:30 第2部:ワークショップ形式の交流会
今回の講師は、1部は元こどもレスキュー隊員で、託児付きのリラクゼーションサロンなども運営されている山田さん、2部はフローレンス事務局スタッフの篠田がつとめました。
時間のない朝でもできる、かんたん・時短メイクプチ講座
1部では、コスメコンシェルジュの資格をもつ山田さんが、朝の忙しい時間に手軽で簡単にできる「眉毛」のポイントメイク講座を行いました。
普段、仕事と子育ての両立をしていると、なかなか自分のための時間は取れないもの。いつの間にか、「メイクをすることが後回しになっている」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、簡単に、たった1分で出来る眉毛のポイントメイクをご紹介。参加者の方々からは驚きとともに、「そんな簡単に出来るんだ!」「それなら時間がなくても出来そう!」との声が上がっていました。
「人の印象は7秒で決まる」「眉には理想形がある」等の話に、参加者の皆さん、初めて知ることも多く、真剣に講師の山田さんの話を聞いていました。話を聞くだけでなく、眉の描き方を実践していきながら、皆さんコツを掴んでいきました。
参加された方からのアンケートでは、
「教え方も分かりやすく親切だし、前から気になっていた眉毛ケアだったので満足しています。いまも毎日実践しています」
「久しぶりに化粧のこと考えて若い頃を思い出して楽しかった」
といった感想もありました。
ゆっくりおしゃべり、交流ランチタイム
お昼のランチタイムではお子さん、親御さん、こどもレスキュー隊員、事務局スタッフが一緒にお弁当を食べて、ゆっくりとお話しできる交流の時間を設けました。
途中で、事務局スタッフによる自己紹介タイムや、フローレンス設立当時からフローレンスの病児保育を支えてきたこどもレスキュー隊員の渡辺が、参加された親御さんからの「病気の時にどんな食事をたべさせたらいいの?」といった質問に答えたり、料理の時短テクを伝授するといった、プチ相談会も開きました。
また、ランチタイムの間にはハンドマッサージも受けていただきました。病児保育の現場で親御さんの大変さをよく知っている、こどもレスキュー隊員の宮沢の発案です。マッサージを受けた参加者の方はとてもリラックスされていました。
終始賑やかなランチタイムで、子ども達もお母さんも、みんなで一緒にご飯を食べて、楽しい時間を過ごすことができたのではないかと思います。
子育て経験を共有してつながりをつくる
第2部では、アメリカ発祥のワールドカフェという形式のワークショップを行いました。
ファシリテーターから提示されるテーマについて、数人のグループに分かれて自由に発言をしながら、参加者同士の知識を共有し、つながりを作るというスタイルのものです。
このワークショップには、自身もひとり親である事務局スタッフも参加しました。
それぞれのテーマに制限時間が設けられているのですが、時間を過ぎても会話が止まらないほど盛り上がっていました。
参加者の方の中には、普段忙しく過ごしていて、自分が思っていることや抱えていることを誰かに話す機会があまりないという方も。
自分の思いや考え、悩みを話すことで、気持ちが軽くなりますし、またひとり親として、同じような悩みを抱えている人たちがいることを知ることが出来るのはとても大きな機会です。
みんなで話すことで、新しい発見があったり、「一人で頑張りすぎなくていい」と思うことが出来たのはとても大きなことだと思います。
最後に、参加された親御さんに感想を一人ひとりお伺いしたところ、
「是非、また参加したい!」
「おなじ悩みや違う悩みなどあるが、共感できたり、発見があり、自分の今後について考えるきっかけをもらえたので、とても良かった」
「頑張りすぎなくていい、楽しんでいいと思うことが出来た。明日からまた頑張っていく力をもらいました」
など、嬉しいコメントをたくさんいただくことができました。
普段、忙しくて自分自身や子どもとの向き合い方について考える時間もない方が多いと思いますが、このひだまりサロンを通して、改めて自分自身や子どもとの向き合い方について見つめ返す時間を提供できたのではないかと感じています。
ほかにはアンケートの中で
「子供も楽しかったと言っていました。一緒になったお母さんと仲良くなり、今度また子供も一緒に遊ぶことになり楽しみが増えました」
「今までこのようなつながりを持つことができなかったので、つながりを持つことが出来て良かったです」
といった感想もいただきました。
私自身も、このひだまりサロンに参加して、「誰もが気軽に参加して、安心して楽しめる場」「つながりを作る場」は本当に必要であり、今後もこのような場を継続して作っていきたいと強く感じました。
参加して頂いたひとり親の方だけでなく、こどもレスキュー隊員、事務局スタッフ全ての人にとって、今回できたつながりはとても大切なものになりました。
今後も、1人でも多くの人が誰かとつながりを持てるよう、孤立しがちな方も巻き込めるような、「網の目活動」を行っていきたいと思います。
フローレンスのビジョンでもある「いろんな家族の笑顔があふれる社会」。
今回のサロンが、直接的に社会と関わっているというわけではないですが、小さいながらもこの活動を積み重ねることで、つながりを作り続けていきたいと思います。
私たちの活動が少しでも多くの方に届き、いろんな家族の笑顔があふれる社会になりますように。
フローレンスのひとり親支援は、皆さんからの寄付によって支えられています。ぜひ、応援して下さい。
過去に開催したひだまりサロンについてはこちらもどうぞ。