寄付とは、単なるお金ではない
先週、首都圏寄付者向けの事業報告会を、初めて行いました。
今日はその雑感を。
【フローレンスにおける寄付】
フローレンスはひとり親の病児保育支援や、特別養子縁組事業等、採算の取れない福祉的な領域の支援を、寄付で運営しています。
https://florence.or.jp/donate/
また、障害児保育園ヘレンやアニーの立ち上げ費用も、行政補助がないために、寄付で賄っています。
今は2000人を超える方々に、寄付会員になって頂いています。
【寄付の意味】
そもそも採算が成り立たないような福祉的な事業や、採算が取れるかもしれないけれど、経営リスクが高い社会事業の立ち上げには、寄付が欠かせません。
そういう意味では、寄付がイノベーションを生み、寄付が行政や精度の狭間を埋めるセーフティネットを創れるのです。
そういった意味で、寄付者の方々は社会課題解決の同志だと思っています。今回は、そうした同志の皆さんに、直接成果を伝え、ビジョンを共有する場にしたいと思って実施しました。
【実際に会うことで感じるもの】
会場の関係で60人に限定された枠は、あっという間に埋まりました。
寄付者の方々は、色んな思いを携えて、事業報告会に来てくれました。
ご友人のひとり親が亡くなったことをきっかけに寄付会員になってくださった方。
病児保育の利用会員でありながら、寄付者として貢献してくださっている方。
ひとり親支援を受けた後に、今度は寄付者として支援する側にまわってくださった方。
もう8年近く支援して下さっている方で、先日癌で余命宣告されているのに、来てくれた方。「会えるのは今日で多分最後だと思うけど、来れて良かったよ」と笑います。
寄付会員でありつつ、フローレンスの養子縁組事業で、赤ちゃんを迎え養親になった方。「生まれたばかり赤ちゃんの面倒をみてて、眠れていないですけれど、幸せです」と話してくれました。
そういうお一人お一人の顔を見ながら、事業報告のプレゼンしていたら、感謝の気持ちがとめどなく溢れてきて、年甲斐もなく涙が流れました。
寄付とは単なるお金なのではなく、思いが、期待が、願いが、体温が、人生がのっかっているお金なのだ、と改めて思いました。
この言葉にはできぬ思いを抱きしめ、これからも社会課題に立ち向かっていきたいと思います。
寄付者の、同志の皆さんと共に。
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