駒崎 弘樹 公式ブログ
事業ニュース
保育業界最大のイベントを終えて
4月19日がふぉーいくということで、「みんなの保育の日」にして、保育業界が集って盛り上げていこう、というイベントをやりました。
六本木ニコファーレという、保育とはかけ離れたハコでやりニコ生で中継することで、保育クラスタを超えて、普段保育に馴染みのない人たちにも届くかな、と思い、やってみました。
結果として、来場者は300人、ニコ生視聴者は2万8000人ということで、(それは目的ではなかったにせよ、結果的に)規模的には保育業界最大のものになったのではないかと思います。
( 1ヶ月限定で、こちらで見られます http://live.nicovideo.jp/watch/lv293012379 )
このイベントをやってみて、気づいたこと。
【保育業界に横の繋がりはない】
保育業界で面白い試みをやっている若手がつながるような場って、意外になかったんだな、って。
確かに僕が病児保育を始めた時も小規模保育を始めた時も、保育関係者からは批判ばかりでした。
保育業界の人たちに、すごいね、頑張ってね、と応援してもらった記憶はありません。
どこにいっても異端児だったし、それはそれで良いと思っていました。
保育政策の審議会に呼ばれても、高齢の偉い方々ばかり。もちろん皆さん良い方々だけど、僕はいつも例外的な存在で、若手の声が積極的に反映される雰囲気ではありませんでした。
だけど、現場では色んな実験が行なわれて、面白い若者達が、保育というフィールドで試行錯誤しながら、実験を繰り返しているのです。
でも、保守的な保育業界の中で、そうした若者達が横でつながることは、なかなかありません。
【開かれた保育の未来はありうるか】
日本保育園なんとか協会がやってる、なんとか研修とかはあるにせよ、そういうのは認可保育園の人たちのもので、病児保育や障害児保育や、あるいは保育園外で保育に関わる人たちには閉じられています。
保育は認可園とそれ以外、幼稚園とは別のもの、と制度ごとに縦割りにされ、社会福祉法人と企業という法人格でも分断され、そして人の流れも切れてしまってはいまいか。
保育が認可保育園に閉じず、保育園関係者に閉じずに、色んな違うものと繋がりあえたら。もしかして、この業界はもっとイノベーションの彩りに溢れたものになるのかもしれません。
むちゃくちゃ大変だったんで、来年やれるのかどうか分かりませんが、未来の保育を、イノベーティブな仲間達と描き続けることはしていけたらと思います。
一緒にムーブメントのきっかけを創ってくれた同志の皆さん、本当にありがとうございました。