駒崎 弘樹 公式ブログ
メディア掲載
ハーバード・ビジネス・レビューの「未来をつくるU-40経営者」に選んで頂いてすごく嬉しいんですが、失敗した
雑誌とかで「昨今◎◎な数十人」みたいな企画で、選んで頂くことが時々あるんですが、実務家としてはまあ淡々とやるべきことをやるだけだし、っていう感想しか持てない時が多いんですね。
しかし、今回は正直ちょっと嬉しかったです。というのも、ハーバード・ビジネス・レビューというのは、経営学専攻の自分が大学時代からちょくちょく読ませて頂いている雑誌で、中でも入山章栄先生の「世界標準の経営理論」は愛読させて頂いているからです。
また、審査員に大学時代一緒にITベンチャーやってた琴坂将広が慶応大学総合政策学部准教授っていう肩書きで、僕についてコメントしてて、「おいっ、お前何してんだよwww」と思わず呟いてしまったわけで、長い人生において人のつながりというのはほんと面白いものだな、と感じました。
しかし、正直しまったな、と思ったのがセルフブランディングです。なんですか「稼げるNPOの先駆者」ってのはw。オラついてる感じするじゃないですかw。ウェイウェイ感たっぷりじゃないですかw。
しかも個人的には別に稼げてないっす。借家だし、車も持ってないし、娘も公立小学校行かせますし。「持続可能なNPO」だったら良いんですけどね。なんですか、稼げる、って。まるで儲けるためにNPOやってるみたいに思われちゃうじゃないですかw。
他の人は「社会に光をともす人」とかですよ。良い人そうじゃないですか。いいなぁ。そういう紹介のされ方したかったですよ、こっちも。なんすか、このウェイウェイ感はw。マネーの虎じゃないんだからwww。
僕は、社会問題の解決に事業という手法を使っているだけでありまして、事業と成長そのものが目的ではないんですが、そのあたりのニュアンスはなかなかな伝わりづらいわけです。なので、左翼的な人たちから「保育園の規制緩和で儲けてる資本主義の手先」的な中傷を頂くわけですよ、はい。まあ、別に良いんだけど。
これもセルフブランディングの拙さゆえの結果ですよ。もうちょっと素敵キャラに変貌しなくては。インスタとか始めてみようかな。
そんなわけで、ハーバードビジネスレビュー編集部の皆さんと、審査員の皆様、本当にありがとうございました。これからも精進してまいりたいと思います。