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「子育て経験」を活かして病児保育のプロに!~病児保育スタッフ小森明美インタビュー~

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【勇気を出して未経験で飛び込んだ、病児保育の世界】
 
ずっと専業主婦だったので子どもと関わった経験は、2人の子どもを育てたことと小児病棟でのボランティアのみでした。家族のことで忙しく、働きたいと思っても働くことができずに、満たされない想いをずっと抱えていました。
20年ほど経ち、家庭も落ち着いてきて、働ける環境になりました。その時に「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい!」と思ったんです。
保育士の資格を持っていなかったので、保育園勤務は難しいなと思いながら、インターネットで探しているうちに、子育て経験のみでも入れるフローレンスと出会いました。不安もありましたが、「今しかない!」と勇気を出してすぐに応募しました。保育は未経験でも、『子育て経験』をキャリアとして、認めてもらえたことがとても嬉しかったです。
週2日の時給制スタッフから始めて、少しずつシフトを増やし、経験を積んで正社員になりました。
今は週4日勤務の固定給正社員として働いています。この春で6年目になり、今では新人スタッフの育成や、保育スタッフのチームリーダーも担っています。
 
【子育て経験者と保育経験者が、学び合う現場】
 
子育て経験のみで病児保育のスタッフになり、半年くらい経った時に、私はある壁にぶつかりました。それは、お子さんのペースに巻き込まれてしまうこと。
お子さんが「もうごはんもたべない!」「これもしない!」とわがままを言った時に、病気でかわいそうだという気持ちもあり、そのまま「そうだね、そうだね」と甘えさせてあげたくなってしまうんです。お子さんのやりたいことばかりを優先してしまい、病状の回復を促すことが後回しになってしまうこともありました。
そんなときに、保育園から転職したスタッフの保育を見学して、はっとしたんです。「時計の針がいちばん上になったら、これしようね」と優しく声をかけていました。お子さんも納得しやすいように、見通しを立ててあげることがすごく上手だったんです。
子どものやりたい気持ち・やりたくない気持ちをうまく汲み取りつつ、見通しを立ててあげることで、回復を促すよりよい病児保育になるのだと学びました。
 
逆に、子育て経験者ならではの強みを感じることもありました。
お子さんが泣いていたら、私はまず抱っこをしてあげることが多いんです。私が保育している姿を見学していた若手の保育士さんから「私は泣いている理由を冷静に考えて観察してしまうことが多いのですが、抱っこをすれば落ち着くんですね」と言われて、自信になりました。
子どもを2人育てた経験から、あまり意識せずに抱っこをしていましたが、そういった何気なく染み付いた経験も、病児保育では役立つことに気づかせてもらいました。
 
若手保育士さんが経験を積んで、いいスタッフさんになるのも、
子育て経験の方がいい保育を学んで、いいスタッフさんになるのも、どっちもあってもいいと思うんですよね。
学び合ってミックスされたものが、フローレンスの病児保育だと思っています。
 
【毎日が学びの連続。だからこそ、やりがいがある】
 
私のように40代で保育経験のない人が急に保育の世界に入ったら、普通は同じ土俵には立たせてもらえないもの。
でも、フローレンスはだれにとっても平等なんです。やる気・熱意があれば、みんなやりがいのある仕事ができます。研修もしっかりしていて、こんなに充実しているところは他にはないと思います。
 
特に私がやりがいを感じるときは、保育が終わって玄関を出たときですね。親御さんに「本当にありがとうございました!」と言われて、子どもの症状も落ち着いて引き継ぎができると、今日一日自分の組み立てた保育が、親御さんとお子さんの両方に寄り添えたことを実感します。
6年間やってきて、自分の中で90点以上だと思えた保育は数えるほどしかないくらい、毎日学ぶことがあります。子育て経験を活かせるフローレンスで、これからももっと喜ばれる病児保育をしていきたいと思っています。
 
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