フローレンスが原作漫画のモデルとなった、ドラマ『37.5℃の涙』、第一話がついに放映されました。
第一話で取り上げられた「熱性けいれん」の症状について、実際のフローレンスの現場ではどのように対応しているのか看護師の神郡芙貴子が解説します!さらに、ナースとして病児保育に携わる彼女の想いとは・・・
※フローレンスでは、病児保育の保育スタッフのことを「病児保育士」ではなく「こどもレスキュー隊員」という愛称で呼んでいます。
【現実の病児保育は待ったなし。「誰かが助けにいくから待っていて」は通用しない】
フローレンスでは病児保育中にけいれんが起きたら、現場の「こどもレスキュー隊員」は第一に救急車を呼ぶフローになっています。けいれんの要因は熱性けいれんに限るものではなく、てんかんや急性脳症など様々な可能性があり医師の正しい診断を受けた上で処置をする必要があるためです。
救急車を呼んだら、次にお子さんの様子を観察し適切な介助を行いながら事務局に連絡を入れます。親御さんへの連絡は事務局が引き受け、保育スタッフは救急車の到着までに適切な処置を行った上で、一緒に救急搬送先まで付き添います。その後、医師に保育やけいれん発生に至った症状経過の報告を行います。
看護師の出番ですか?この一連のフローに、実は私たち看護師の出番はありません。現場の保育スタッフと事務局スタッフで対応が完結できるフローとスキルが確立されているからです。実際の現場には看護師はいない。今から助けにいくから待っていてね、というわけにはいかないんです。ひとり一人の判断力、対応力が問われるわけです。保育スタッフの皆さんは看護師の私も心から尊敬するぐらい素晴らしいスキルを持っています。
【 フローレンスでの<ナースのお仕事> 】
ドラマの主人公、桃子はお子さんのけいれん症状を見て一瞬パニックになり、偶然電話をかけてきた上司の励ましでなんとか落ち着きを取戻しお子さんに向き直るシーンがありましたね。現場での一番の敵は、まさに「パニック」になることです。保育スタッフの皆さんには『けいれんは、特別な事ではないから。いつ、どの子に起きても不思議はない。だから、いつでも心構えをしてね』とアドバイスしています。
私たちナースの役割は、研修を通じていざという時の介助方法やお子さんの観察ポイントをしっかり身に着けてもらうこと。また、現場の保育スタッフが判断に迷うときに適切なアドバイスを行うことです。緊張感は大事ですが、緊張しすぎないで、いつでも相談して、と伝えています。
でも、繰り返しになりますが、フローレンスの保育スタッフのスキルは本当に素晴らしいんですよ。だから、私は心から信頼しています。
【マザーテレサの家でのボランティアから繋がったフローレンスへの道】
看護師の資格を得てから、振り返れば様々な仕事に携わってきました。乳児院や訪問介護で働いたこともあります。バリバリの医療系のお仕事よりは、おうちに近い環境で過ごす方を支えることが自分の気持ちに合っているようです。
パートナーの転勤で住んでいたアメリカではベビーシッターのお仕事をし、1対1の保育をもっと学びたいと思いました。そして帰国後に出会ったのがフローレンスです。病気のお子さんを預かる保育なら、自分のスキルを活かせるぞ、と。
入社後半年間は現場の保育スタッフとして働きました。現場の保育は本当に楽しくて!子供って、本当にかわいい。かわいくて、かわいくて、本当はダメなんですけど、帰り際に思わず、またね~と言って手を振り合ってしまったこともあります。
こうやって改めて振り返ってみると、私は看護師ですが福祉に対する思いが強いのだなと思います。ずっと遡れば、学生時代にインドのマザーテレサの家で1ヶ月ボランティアで赤ちゃんたちのお世話をしたことも思い出しました。意識はしていませんでしたが、あの頃から子供が本当に大好きで、そして福祉の領域に自分の気持ちが常に向いていたんだなと思います。
【現場のこどもレスキュー隊員さんと学び続ける】
病気のお子さんをお預かりするということは、常に緊張が伴います。昨日も、今日も、明日だって、一日でも気が抜ける日はありません。子どもが大好き!そして困っている親御さんの助けになりたい!そういった1人ひとりの思い、そしてスキルを向上させる努力がフローレンスの病児保育を支えています。私も常に知識を更新していかないと、現場の保育スタッフの皆さんに教えられません。だから私も常に学び続けていきたいと思います。
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神郡看護師と同じように「子どもが大好き!困っている親御さんを助けたい!」という想いをお持ちの方をフローレンスは求めています。