駒崎 弘樹 公式ブログ
ライフ・子育て
元社員達が赤ちゃんを見せに来てくれて思うこと
皆に代わる代わるに抱っこされながら、オフィスも華やいだ気分になった。
ちょうど他社の方をオフィスに案内していたのですが、その方が「私、自分の会社の社長に、子ども抱っこさせたいって、思ったことないです・・・」と仰るのをきいて、ハッとした。
そっか、そういう風に思ってもらえるのって、良いことかも、と。
社員の妊娠・出産って、日本の少子化を考えると超良いことだし、現職社員じゃなくても、退職後も人としての縁が切れるわけでもないし。
これからの時代、色んなものの「境」が無くなっていくように思う。使命ベースの仕事って、それが仕事なのか趣味なのか分からなくなる。
また、プライベートと仕事って両方大切で、プライベートがボロボロだと、知的生産性が下がるから、仕事もうまくいかなくなる。
一生のうち幾つもの仕事をしていくから、前職での人間関係も、今の職場の人間関係も、大切な人間関係で、それぞれのフェーズごとに違う役割でつき合っていくわけで、そうすると役割と役割の関係だけでなく、人と人との関係性になっていく。
そうなっていく時に、あるべき組織の形って、自ずと変わる。
堅い装甲で覆われた機械のイメージから、より生物的なイメージになっていくような。
機械が「故障した時に直す」感じなのに対して、生物は「健康であり続けるように」メンテナンスする感じ。
いずれにせよ、加速度的に変化し続ける時代において、あるべき組織と人の形を探っていきたいな、と。赤ちゃんの笑い声が響きながら、イノベーションが生まれているような職場であったら、とても嬉しい。