駒崎 弘樹 公式ブログ
メディア掲載
どんどんサービス増やそうぜ!はOKか?
読売オンラインで連載している「社会起業のレシピ」を更新しました。
ソーシャルスタートアップ経営についてのノウハウを共有することで、僭越ながら後進育成に貢献していきたいと思います。
(今回は特に)自分を棚に上げて、できている風に語っていますが、これもソーシャルビジネス経営の共有知化とソーシャルセクターの成長のため、ということでご容赦頂けましたら幸いです。
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どんどんサービス増やそうぜ!はOKか?〜ソーシャルビジネスにおける新規事業・多角化の基礎講座
これまで必死に取り組んできたビジネスが、スケールアップ、さらにはスケールアウトを経て、拡大のゴールがある程度見える段階にまで発展してきたら、事業の「多角化」を考えるソーシャルビジネス/NPO経営者もいるだろう。
【社会問題と「出会い」やすい、ソーシャルビジネス経営者】
というのも、社会事業を行っていると、新たな社会問題にそれこそ「出会って」しまったりする。僕の場合、病児保育をしていたら、あるひとり親の方と出会い、その苦境を知ってしまった。そこから、ひとり親向け、格安病児保育をやることになった。また、社員が育休から戻ってこようとした時に、たまたま待機児童問題で復帰できず、そこから待機児童問題解決のために小規模保育を立ち上げることになった。更には障害児の親との出会いから、障害児保育園も創った。
これらは最初から戦略的に狙ったのでも何でもなく、社会問題との出会いから、やむにやまれずやり始めたことだ。課題の最前線にいると、望まずとも「見えてしまう」のだ。放ってはおけない、と思う人も多いだろう。
【多角化で踏まえなくてはいけないこと】
「多角化」というのは、複数の事業を行うことで、新たな事業が成長すれば、組織としては成長エンジンを複数化できる。一方で、投入できる人や時間、お金等のリソースが分散されてしまうというデメリットもある。更には、その新規事業が失敗した時には、本業にもダメージを与えるリスクもある。やむにやまれず出会ったしまった社会問題に対して、胸は熱くたぎってしまうだろうが、こうしたリスクを十分に計算しなくてはいけない。
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