駒崎 弘樹 公式ブログ
メディア掲載
「スケールアウト」~NPOならではの社会変革の広げ方
読売オンラインで連載している「社会起業のレシピ」を更新しました。
ソーシャルスタートアップ経営についてのノウハウを共有することで、後進を育てていきたいと思います。
自分たちも試行錯誤の毎日のくせに、「俺は知ってるぜ」的語り口調ですが、これもソーシャルビジネス経営の共有知化とソーシャルセクターの成長のため、ということでご容赦頂けましたら幸いです。
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成功モデルを「拡散」する
前回までは、「スケールアップ」(規模を大きくする)というタイプの拡大を見てきた。ただし、NPOやソーシャル・ビジネスの場合、一般企業のように「大きくすれば勝ち」というわけでは必ずしもない。
自分たちが提供するモノやサービスで市場を寡占し、莫大な利益をあげようとねらっているのならば、それもありだろう。しかし、多くのNPOやソーシャル・ビジネスの目標はそこにはない。「いかに早く困っている人たちを多く助けられるか」。それこそが最大の目標となっている組織がほとんどだろう。収益の最大化を犠牲にしても、インパクトの最大化を志向する点が、一般企業とは大きく異なる点だ。
それゆえ、NPOやソーシャル・ビジネス独特の拡大方法がある。それを「スケールアウト」と呼ぶ。
スケールアウトは、自分たちのモデルやノウハウを他地域や他国にリプリケイト(複製)し、より広範囲に困っている人を機動的に助ける手法だ。
こうした方法で、地域や国を超えて拡散しているNPOやソーシャル・ビジネスは、世界じゅうにたくさん存在している。
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