駒崎 弘樹 公式ブログ
事業ニュース
内閣府「子ども・子育て会議」にサポート隊員さん(ひとり親支援寄付会員)に参加してもらいました!
僕が委員として参加している、内閣府「子ども・子育て会議」。
民間の有識者を交え、今後の子育て政策を検討する会議で、毎回濃密な議論が行われています。
今回、政策が生み出される場を、ぜひ体感してもらいたい!と思い、この子ども・子育て会議に、フローレンスのサポート隊員さん(ひとり親支援寄付会員)を委員(駒崎)同行者として招待することを企画しました。
政策って、「どこか遠いところで、勝手につくられている」と思いがちだと思います。でも、実は色んな人がガンガン意見出し合って、粘度こねるみたいにつくられているんだよ、ということを知ることは、とても大切なことではなかろうか、と。
そして、寄付という社会を変えるアクションをして下さっている人は、単にお金をくれる人なのではなく、社会を変える同志なのだ、というわけで、共に政策提言の最前線に来て頂いたのでした。
そうやって参加されたサポート隊員さんが当日のリポート・感想を寄せてくださいました。
その日、一部始終を見学したサポート隊員さんの目に会議はどのように映ったのか。生の声をご覧ください。
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【7月25日の会議にご参加のサポート隊員さんのご感想】
(写真は参加されたサポート隊員さんと駒崎)
この度は、駒崎さんが審議委員をなさっている「子ども・子育て会議基準検討部会」に同行させていただきました。
主な議題は
(1)小規模保育事業について
(2)地域子ども・子育て支援事業について
(3)幼保連携型認定こども園の認可基準について
(4)確認制度について
(5)その他
となっておりました。特に(1)と(2)は私個人の経験からも興味深かったです。
どのトピックでも非常に「質を担保すること」に焦点を当てていらっしゃったことが印象的でした。
私も待機児童地域の保育園親の一人として「預かっていただける園があるだけまだまし」という考えから、どうしても質の担保について意見しにくいという実態を知っているだけに、子どもを安心して預けることができる方向で話し合っている事を目にできてよかったです。
また審議中にでた「保育情報を集積したセンターを作ってはどうか」という意見は、個人的に非常に賛同すると共に設置に向けて具体的な動きになってほしいと思いました。私や周囲の出産育児経験から、育児の情報発信が横断的ではない上に育児情報へのアクセスが親個人の情報収集能力・リテラシー能力に依存し格差がでていると感じているからです。
一方、引っかかりを覚えた言葉もありました。(委員として参加していた、業界団体の方が言った)「これらのサービスは子ども第一で親の就業支援であってはならない」という言葉です。
言葉や発言の真意や意味をいちいち問いただしてはいては議論が進まない点は理解しております。ですから、特に議論中に取りざたされないのは承知なのですが、それでも尚気になりました。
この「これらのサービスは子ども第一で親の就業支援であってはならない」という言葉は、どのような意図で発言されたのか気になりました。
私も働いて子どもを保育園に預けておりまして「私が働くことそのものが子育ての一環であり、子どもを育てる環境の一つ」と認識しているからです。「私が働くこと、働き続けること」はそのまま子育ての問題と直結しています。子ども第一であることには賛同しますがなにか違和感があるな、と感じました。
3時間ノンストップの審議で非常に内容も濃く、聞いているだけもメモがびっしりとなる会議でした。
貴重な機会をいただいたこと駒崎代表、フローレンス様に改めて御礼申し上げます。
今後この貴重な機会をどのようにフィードバックするかも考えていきたいと思います。
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【7月26日の会議にご参加のサポート隊員さんのご感想】
(写真は参加されたサポート隊員さんと駒崎)
政策決定の場を生で見られるチャンスをとても楽しみにしていました。
当日は、張り切りすぎて会場に1番乗り。
議題は、「子ども子育て支援新制度」の基本指針制定が目玉でした。
私自身、とても関心がある分野なのに、「政策は、誰か偉い人たちが勝手に作っている」なんて思いがちでした。
出席者の方が、自分の立場を主張しつつも、より良い制度を作り上げる為に議論している様子を見て、
「意見を持ち人に伝える」事がどれだけ重要か、思い知らされました。
貴重な機会を与えて頂いて、本当にありがとうございました!
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