駒崎 弘樹 公式ブログ
提言・解説・アイディア
入れたい人がいなければ、黙ってこの人に入れてほしい 〜参議院選 推奨政治家銘柄〜
ネット選挙運動も解禁されたことですし、これまで多くの政治家とぶつかってきたNPO野郎の私が、真っ正面からお勧めしちゃいますよ。
(良い人は他にいっぱいいると思いますが、基本、会ったことある人だけ出してみました。)
ちなみに、選挙区だけじゃなく、比例も党じゃなくて候補者の名前が書けるので、「民主党は微妙だけど、この人は良いかも」とか「公明党はあやしいけど、この人良さそう」みたいな人は、候補者名を書くと良いです。(票は党に行って、得票数に応じてその人の優先順位が上がります)
さぁ、推奨政治家銘柄、行ってみましょう!
【自民党】
・森まさこ(福島県選挙区)
少子化担当大臣。イクメン増やそうぜ、とプッシュプッシュしてくれています。彼女も頑張ってくれたお陰で、育休給付金が増えるかも、な展望が開けてきました。福島の風評被害対策で頑張って発信していて、妻が福島出身の僕としては頑張ってほしいな、と。
明るく職務熱心な印象を持っています。
・そのだ修光(比例)
友人のお父さんです。幼稚園の園長さんをやられていたり、介護事業所を10年以上も運営されていたりする、現場の人。崩れ行く社会保障を何とかしたい、という思いで立ち上がったそうです。
ハイパー高齢社会を迎える中、社会保障をどう成り立たせていくか、は今後40年日本のテーマであり続けるので、現場を分かる人に政治の場にいてもらいたいと思います。
【民主党】
・鈴木かん(東京選挙区)
法案実現率ナンバー1の、永田町屈指の政策屋さん。小児科を増やしたり、高校中退者を半減させたりしました。ネット選挙運動解禁の野党側の立役者です。最も仕事している政治家だと思いますが、その分、冠婚葬祭でたりお祭りに顔出したりしてきてないので、選挙がめっぽう弱いのがたまに傷。今回も今のところ僅差で負けそうらしいです。
ちなみに僕は大学生の頃、彼の授業を取っていたことがあって、僕にとっては政治家鈴木さんというよりも、すずかん先生なんですよね。なので彼が文部科学副大臣とかやって、得意じゃない選挙で悪戦苦闘しているのを見ると不思議な気分になるのですが、これからも実務家として政策をちゃんと創っていってもらうためにも、政治家続けてほしいです。
・梅村さとし(大阪選挙区)
内科のお医者さん。ニックネームは梅ちゃん先生。がん対策の先頭に立って、相談センターをつくったり、がん登録制度の設立に尽力されました。今回の参院選では珍しく、病児保育の拡充を目標に掲げて頑張っている方です。
子ども向けワクチンのシンポジウムで何度もご一緒していますが、基本まじめなお医者さんなので、あんまり選挙強くない感じです。ただ、医療のプロは国会にいた方が良いので、大阪の人にはぜひ投票頂きたいなと思います。
【公明党】
・平木だいさく(比例)
MBAホルダーの元コンサルという、最も政治から遠そうな若手が、新人として挑戦しています。経済原理とビジネスの現場が分かっている人は政治の世界でも必要なので、アリでしょう。お会いしましたが、爽やかで良い人でした。
そして何と、休眠口座の活用による新たなセーフティネット創出を政策目標に掲げてくれている、唯一の候補でもあります。
・山本かなえ(比例)
待機児童問題解決に、高木美智代議員とともに熱心に取り組まれています。余分になって捨てられる運命の臍帯血を、iPS細胞研究にうまく使えて医学の発展に資するようにさせるという(渋いけど重要な)法律制定に中心的に関わられました。女性議員の少ない国会の中で、41歳女性の彼女の存在意義は大きいと思います。
話は変わりますが、公明党は全ての党の中で最も「ハズレ」な議員の少ない党だと実感しています。もちろん政教分離どうなのよ、というツッコミはありつつ、皆ちゃんと勉強しているのがすごいです。
これは、地元の支援者がこまめに説明会を求め、そこで質問しまくられて、適当なことを言うと「お前になんかもう票入れない」等と詰められるからだそうです。つまり支援者によって、「育てられる」仕組み、というのがあるらしいです。
この「育政」手法を公明党や創価学会だけでなくて、我々のような一般人も行うことによって、政治家の質を上げられる気がしています。
【みんなの党】
・川田龍平(比例)
薬害エイズ被害を受けた過去を乗り越え、子どもや社会的に厳しい環境にある人々に寄り添う政策を打ち出しています。(例えば、子ども被災者支援法等)
僕がみんなの党の勉強会に待機児童政策のレクチャーで呼ばれた時に、党の偉い人は携帯見ながら聞いていましたが、川田さんは僕とは意見を異にしながらも、頷いて聞いていて下さっていました。誠実な人です。
・松沢しげふみ(神奈川)
講演会で一度話を聞いただけですが、彼のアンチ煙草への情熱には拍手したいと思います。僕なんか1週間に1回くらいの割合で、路上喫煙禁止区域で煙草吸っている人に注意してますからね。この前は逆切れされましたよ。子ども達が副流煙の被害に合わない社会にしていってもらいたいです。
というわけで、投票日の21日までには忘れずに投票所に行きましょうね!そんじゃーね!!
追記
Twitterでご指摘頂きましたが、牧山ひろえ(神奈川)も良いです。2児の母で、病児保育や障害児保育に取り組んできました。民主党に呼ばれて保育政策のレクチャーをした際には、非常に熱心に当事者目線の質問もして下さいました。
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