駒崎 弘樹 公式ブログ
提言・アイデア
隣家で親子が餓死することが「普通」にならないように、僕たちがせめてできること
大阪で28歳の母と3歳の子どもが餓死しました。(http://p.tl/8PzG)
「子どもに、もっと良い物を食べさせてあげたかった」という趣旨のメモが残されていたそうです。
先進国において、餓死ですよ。信じられません。そしてひどく悲しい。でも、悲しむだけでなく、僕たち、いち市民ができることもあります。
①大阪でひとり親への格安病児保育をしているNPOノーベル(http://p.tl/l2aH )に寄付する
②廃棄される予定の食べ物をホームレスやDV被害者のシェルター等に配給する、NPOセカンドハーベストジャパン(http://p.tl/vu8q )に寄付をする。スーパー等企業であれば、提携して恒常的に食品を提供する。
③周りに経済的に困っている人がいたら、地元の社会福祉協議会には「生活福祉資金貸付」という制度があって、低利子でお金が借りられることを教えてあげる。また生活保護も、非難されるようなことではない、正当なセーフティネットだ、ということを伝える。
④ひとり親向けに、昔は母子寮と呼ばれていた「母子生活支援施設」(http://p.tl/vPdx )というものが各自治体にあります。にっちもさっちも行かなくなったら、ここに生活の拠点を移し、生活を立て直す手段もあります。こうした制度の情報提供も我々にできることの一つ。
⑤行政に相談しづらければ、セルフヘルプグループである「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」(http://p.tl/VavF )が電話相談をしています。03-3263-1519。こうした窓口を教えてあげることもできます。
⑥「よりそいホットライン」(http://p.tl/A8_Y )なら24時間フリーダイヤルで、外国語対応もしてくれます。0120-279-338。DVや自殺問題にも対応しています。周りの困っている人に、この番号を教えてあげることも、我々のできることです。
また、僕が見逃している、貧困問題に対し「我々はこんなことができる」というものがあれば、ぜひ教えて下さい。知恵を出し合いながら、半径5メートルでやれることをやり続けていきましょう。
目を覆いたくなるニュースに対し、寄付や情報提供の呟き、リアルな声がけ、色んな手段でアクションを取っていきましょう。そして同時に、政治に対し罵詈雑言ではなく、まともな言葉で声を上げ、セーフティネットを守っていきましょう。隣家で親子が餓死することが、「普通」にならないように。