駒崎 弘樹 公式ブログ
事業ニュース
日経ソーシャルビジネスイニシアチブ大賞授賞式で表彰頂きました
栄えある日経ソーシャルイニシアチブ大賞を頂きました。
隣の席に女優の藤原紀香さんが座った瞬間、ミーハーな僕は平常心が失われ、考えていたスピーチ原稿が全て吹っ飛んでしまい、壇上に上がった時にはもう真っ白。
それでも何とかスピーチはしたのですが、サプライズで初期の病児保育の利用会員さんと、お子さんが登場してくれ、手紙を読んでくれました。
その瞬間、自分の中で何かが決壊し、思わず涙する醜態を晒してしまいました。
ああ、最初の頃は、辛かったです。辛くて、時々吐いたりもしていました。そういう時に、利用会員さんに優しい言葉をかけてもらったこと。仲間達と歯を食いしばって乗り越えていったこと。家族や友人達との気のおけないやり取りに助けられたこと。そういう色んなことが走馬灯のように駆け巡りました。
名だたる企業の方々にお褒め頂けたのはとても嬉しいです。ですが、それ以上にこの10年でNPOやソーシャルビジネスの社会的地位が、日経新聞が表彰するくらい上がったのが嬉しいです。もう僕が10年前に受けた、今となっては笑い話になるような屈辱を、これから社会起業する人達は受けずにすむわけです。
でもこれはただ上がったのではなく、多くのNPOの人々の努力と、それを支えてきた幾万ものサポーターの人々によって勝ち取られたものであることを、忘れてはならないと思います。
そういった意味で、僕がこの場に立てたのも、彼ら彼女らの人知れぬ努力と、絶えざる支援のお陰です。
愛するフローレンスの仲間達、病児保育の利用会員やおうち保育園の保護者の皆さん、理事やプロボノ、提携企業や助成財団の皆さん。全ての支えてくれた人々と、愛する妻と子ども達に、今まで本当にありがとう、と伝えたいです。
そしてこれからも慢心することなく、社会的課題に挑み続けていきたいと思います。天が与えてくれた、その最後の一瞬まで。