中央公論で猪瀬都政に政策提言しました
猪瀬知事は東京スマート保育など、提案したことはすぐ実行して下さるので、提案しがいがあります。そこで、調子に乗って、更に幾つか提案してみました。
1.東京都に勤める公務員の方々の長時間労働の削減。各部局ごとに残業時間数を計測し、管理職の評価に部下の残業時間を盛り込みます。公務員の長時間労働は、民間への波及効果が高いので、率先して働き方を改善する。長時間労働削減を行うと、当然「そもそも行政がやらないで良いこと」が把握できてくるので、民間へのアウトソースやパートナーシップが進みます。
2.記事には入れ込めませんでしたが、東京都の病児保育政策の転換です。これまで東京都は厚労省の言うとおり、病児保育施設を増やそうという掛け声だけをかけていましたが、成果は出ていません。小児科自体が少ないのに、事実上小児科しかできない病児保育施設を増やそう、というのは非現実的。ハコだけにこだわらず、病児保育サービス全体を伸ばしていけば良いのです。ということで、「東京都病児保育バウチャー」を発行し、病児保育を利用する都民を補助することで、病児保育を行うベビーシッターやNPOの参入を促進するべきです。
3.保育所の情報透明度を上げる。「保育のガラス張り化」。現在は、保育所で死亡事故が起きても、第三者による調査義務も公表義務もありません。よって、事故から教訓を引きだすこともできず、同じような事故が繰り返されているという現状があります。
東京都では、保育事故に関する徹底した第三者調査と公表、そして事故のデータベースを作成し、それを元に保育事業者が研修を組み立てていく、という流れを作っていくべきです。
というわけで、これをご覧の都庁職員及び知事室の皆さん、ぜひご検討あれ。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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