フローレンスの被災地学習支援「希望のゼミ」南相馬教室の中間報告
南相馬教室は平成24年9月より本格的に学習支援に取り組み始めました。
これまでの活動成果を報告します。
開講日時:毎週土日 11:00〜17:00
開講場所:福島県南相馬市原町区錦町1丁目125 ふくしまインドアパーク2F
教室定員:約10名(予備施設あり)
支援内容:自主学習支援・受験情報提供・個別進路相談
(※南相馬教室は平成24年度年賀寄附金助成を受けています)
現在は受験生中心の教室です。
リピート率が高く現在は95%を超えています。
口コミで広がり安定して利用者が増加しています。
12月の2週目に利用合計100名を超えました。
生徒の利用目的は様々です。受験勉強をはじめ英検や漢検などの取得、学校の宿題など質問も多岐に及びます。
学習室に通うようになって子どもたちの心に変化も現れました。
教室に入ると一緒に今日の目標を決め、終了時に結果を確認しています。
何回か続けると能動的に動き始めます。段々と要領がつかめ自主的に目標設定を高めているようです。
小さな成功体験から自信をつけているのがわかります。
今では学習室の生徒全員が将来について頑張ろうと思っています。
少しでも支えとなれるよう、ひとりひとりのコミュニケーションを大切にします。
南相馬地区などの沿岸部は放射能という見えないものが未だ復興を困難なものにしています。学習室に通う生徒の家庭は少なからず影響を受けています。商品の出荷ができなかったり、転職を余儀なくされたり、家族全員が一緒に暮らせなかったりと様々なケースがあります。ですが、保護者の方々はとても明るく元気に生徒たちを送迎しています。我々が見送る際いつも「ありがとう」というお言葉を頂戴するたび、この地区の方々に我々も支えられていることを感じます。
今後も、これからの時代を担う学習室の生徒たちが、それぞれの夢を自由に持ち、叶えるための一歩を踏み出す場として、南相馬学習室を運営していきたいと思います。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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