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被災地の親をケアするグループカウンセリングを現地NPOと共同実施しました!


フローレンスでは、7月22日、8月4日の2回、東日本大震災の被災地支援事業の一環として、岩手県宮古市で『「親の時間」聞きあうことを身につけるクラス』を現地NPOと共同実施しました。

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 “親の支援は、子どもへの支援でもある”という考えのもとに企画されたのが、この無料講座。子どもは親のストレスを敏感 に感じ取り、子どもの精神面に影響を及ぼします。「親の時間」では、親自身が互いの時間を均等に分けあい、気持ちや話を聞き合う「再評価カウンセリング (コウ・カウンセリング)」の手法を用いたグループカウンセリングが行われました。
宮古市は先の震災で甚大な被害を受けた地域のひとつ。 地域復興は着々と進んでいますが、当然、被災された方ひとりひとりの回復スピードは異なります。過去の災害経験者には数年後も災害体験から立ち直れない ケースもあり、一刻も早いメンタルケアを提供するため、この度の支援を開催しました。
講師は、地元岩手県のNPO「親の時間はちのへ」代表/「ぽぴぃ助産師オフィス」代表の木村ともこさん。カウンセラーの他に、DV防止活動、「いのちの大切さ」出前講座を小・中学校にて実施、フリー助産師として活動するかたわら、八戸短期大学・千葉学園高等学校・看護専攻科非常勤講師も務めていらっしゃる方です。
掲示板や情報誌がなく、公共施設もほとんど被災している状況だったため、講座の告知を現地スタッフ自ら行い、7月22日、8月4日のクラスにはそれぞれ12名が参加しました。参加者たちは、初めての「聞きあい」に戸惑いながらも、「気持ちがすっきりした」「ボランティアさんたちのご支援に言葉より涙が先に出る。ありがとう」「もっと時間があったらよかったのに、と思う程、いい時間を過ごせました」といった感想が寄せられました。
震災から5ヶ月。「周囲の家が津波で流され自分の家だけ取り残されてしまい、人と話すことが少なくなり、相談できる人が近くにいないので毎日が不安」という悩みを寄せる参加者もいる中、被災 者の心の傷が癒えるにはまだまだ時間が必要です。フローレンスはそんな被災者の方たちの心に寄り添う支援を続けていく所存です。
引き続き、皆様のご賛同・ご協力をよろしくお願いいたします。



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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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