駒崎 弘樹 公式ブログ 旧ブログ記事

【大手小町】お宮参りには、まいった

子どもが産まれると、神社でお参りするらしい。内心「めんどくさ」という思いを隠しつつ、両親が孫に会えるせっかくの機会だと思い直し、地元の神社に連れ立った。

 空いているだろう仏滅を狙い撃ちにしたおかげで、神社は閑散としており、スムーズにお参りができた。母はお祓(はら)いをしないことに文句を言っていたが、現実主義の経営者の僕(または単なるケチの僕)は、そこにコストはかけない。
 その後、両家の両親と共にランチ。すっかり油っぽいものが食べられなくなった老父母の姿を見て、なんだか切なくなった。普段はお参りなんてしないけど、こうして両親に会える機会があるのは良いことだなぁ、と伝統文化を見直す。
 そして、お宮参りのクライマックスである、写真屋さんでの撮影に行く。家族そろって、ごついカメラの前に笑顔で整列。これで何事もなくこの行事を終えられる。
 そう思った矢先、撮影をするお姉さんの様子がおかしい。
 「ニッコリしようねぇー。ほらぁーーー。」
 見ると娘が非常に不機嫌そうな顔で、カメラの方を見ようとしない。
 「ほーらー、とぅるるるるる」
 お姉さんは、音の出るおもちゃを駆使しながら、奇声を発して娘の注意を引こうとするが、娘は
「ふん、何が面白いんだ」
と言わんばかりの、ふてくされた態度をとっている。
 「ほら、あっち向け。あっち。」
と僕はたまらず娘の頭をカメラの方に向かせる。
 「ぶぇぇぇぇぇ!!!!!!」
と、娘は必死に抵抗し、不機嫌な顔がみるみる紅潮し、見られるものではなくなった。
 もの言わぬ可愛い新生児などではなく、控えめに見ても不機嫌な朝青龍でしかなかった。
 10分経過してもそのままで、若干態度が緩和し始めたのが20分後。仕方なく、「まだマシ」くらいの瞬間で撮影するが、家族のこわばった笑顔と不機嫌な娘。
 結局、全部で2時間くらいかけて写真撮影が終わり、全員疲弊した。僕の父親は途中で帰ったほどだった。
 家に帰って疲れて揺りかごに乗せると、娘はキャッキャッとこちらに天使のような微笑みを向けている。
 おいこら、娘よ。なぜ本番でそれを出さない?
 今でこれだったら、思春期の反抗期になったらどうなるんだろう・・・。末恐ろしい娘に、そっとタオルケットをかけた。
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