街頭募金に初挑戦
やってみました。
(声がなぜか録音できず・・・。あんなに張り上げたのに・・・涙)
ことの起こりは、あしなが育英基金のボランティアをやっていたインターン生が「街頭募金をやりたい」と言いだしたからでした。
僕は当初、「いや、そんなんやっても集まらんでしょ。」と懐疑的だったのですが、実際にあしながで募金を集めていたインターン生の話を聞くと、やりようによっては、かなり多くの額を集められる、と言います。
彼は自身が親を亡くし、あしながに助けられ、そこからあしながのボランティアで募金を集め、後輩たちを助けている心に芯のある男。そんな彼が嘘を言う訳がありません。ひとり親の寄付会員(サポート隊員)が不足し、ひとり親の待機が出てしまっている現状を打破するには、しのご言わずにやれることはやらないといけない、と思い、代表の僕自ら実践してみることにしました。
当初は非番の保育スタッフと共にやるつもりでしたが、当日は病児保育の繁忙日で、1人しか参加できず、僕と保育スタッフ1人+インターン生で新宿駅前に立ちました。
正直、当初はもの凄い恥ずかしかったわけです。包み隠さず言うなら「いやぁ、俺、全国で講演したりしてる身なんだけどさ・・・」という驕り高ぶった自意識を持っており、それがエプロンをつけて募金箱を抱える、という行為を一瞬躊躇させたことも白状しなくてはいけません。
しかも勇気を出して声を出しても、誰も注目してくれません。笑顔で声をかけても、迷惑そうに眼をそむけられたり、あからさまに嫌がられたり、、、。開始5分で心折れそうになりました。
と、そこに渋谷区民主党区議会議員の鈴木けんぽうさんが現れ、「はい、どうぞ」と募金を入れて下さったのです。
たった一度、議員勉強会で講師をしただけの自分を気にかけ、渋谷から応援しに来てくれたのでした。
更にはTwitterでの僕のつぶやきを見て、見知らぬ方がわざわざ募金を入れて下さりに来たり、以前本を出させて頂いた英治出版の営業の方が、わざわざ外回りの最中に寄って下さったり、と人情を感じずにはいられない出来事が相次ぎました。
徐々に道行く人の中にも募金して下さる方が現れ始め、チラシも受け取ってくれるようになってきました。
わずか2時間程度でしたが、やった後「またやろう」と躊躇なく心に決めました。
はっきり言って、素晴らしい体験でした。何より、初心に戻れました。先生と呼ばれることが増えるに従って、無意識のうちに蓄積していた「自分って偉いんじゃないか」という途方もない勘違いを、全て洗い流してくれました。小銭のために、しかも自分のためのお金ではないものに、最敬礼する。頭ではなく、体一杯を使って人々に訴えかけて行く。こうした行為が、己を謙虚にさせ、そして「ひとり親の方々を支援したい」という思いを自分に再確認させ、より強める作用を果たしたのです。
更には一緒に募金を行ったインターン生や保育スタッフとの心理的距離感も近くなりました。今風に言えば、チームビルディングにもプラスに作用したのです。戦友のような絆が短時間で構築できました。
今後、社員全員でこの街頭募金活動に取り組んでいこうと思います。そしてひとり親支援を地味に、しかし確実に前に進めて行きたいと思います。募金にご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
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当記事はNPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹の個人的な著述です。
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