慶應義塾大学SFC特別招聘教授に就任いたしました
僕は自分が通っていた大学である、慶應SFCを、心から愛しています。
学校という空間が嫌いで生きづらい思いをし続けていたのですが、SFCはそんな僕をふところ深く抱きしめてくれました。
頑張っていても、何かに必死こいて挑戦していても、誰もいじらないし、鼻で笑わない。
それどころか、「今、何にコミットしてんの?」が挨拶で、何かに挑戦してない方が珍しい、みたいな温度感。
先生方も、僕らの挑戦を応援するだけでなく、彼ら自身が誰よりも挑戦していて。
日本のインターネットの父、村井純先生は、目を輝かして、ゲリラ的に日本で初めてインターネットのケーブルを勝手に引いたことを熱く語ってくれました。
「俺たちこそ、未来なんだ!」と大人に本気で語りかけられた時の、あの感覚。
僕が学生なのにITベンチャー経営を始めた時。仕事もなくてお金も無い時に、「駒崎、お前の部屋に私も住まわせてくれないか?」と言ってくれた、榊原清則先生。
大学教授がルームメイトになって、家賃を負担してくれました。そういう形で、僕の挑戦を応援してくれたんです。
楽天を三木谷さんと創業した本城先輩が、僕たちの拙いITベンチャーに「大丈夫、俺だって何も知らなかったんだから」と勇気付けてくれたこと。
そう、僕はSFCに、先生に、SFCを創った先人たちに、育ててもらったんです。応援してもらったんです。
今度は、僕の番です。
僕が今のSFCの子達に、SFCで学び、社会に挑むということが、どういうものなのか、伝えたい。
先生や先輩たちが僕にしてくれたように、僕がSFCスピリットのバトンを、後輩たちに渡していきたい。
そう思い、今回、特別招聘教授という役職を仰せつかりました。
カヤック柳沢先輩、楽天の小林正忠先輩、日本を代表するエンジェルの千葉功太郎先輩、カタリバ今村久美ら、SFC精神と共に社会に立ち向かう人たちと共に、学生たちに魂の講義を行います。
教科名は「SFC30周年記念特設科目 SFCスピリッツの創造」です。
現役学生は聞きに来て下さい。
そしてこれを見たSFC卒業生の皆さん、我らが後輩たちの挑戦を励まし、後押しし、拍手してあげて下さい。
我々が先生や先輩たちからたくさんのものを贈られたように、我々もまた次代に継承していきましょう。
大切なものは、守ろうとしなければ、失われてしまう。
違いますか?
我々が愛したSFCスピリットを、未来へ。
共に繋いでいきましょう。