私の発信についての心からの反省とお詫び
「Twitterでの仁藤夢乃さんに関する不正確な情報の拡散のお詫びと経緯」
https://www.komazaki.net/activity/2018/07/post8380/
このような謝罪記事を7月3日にアップいたしましたが、様々な方から真摯なご助言を頂き、また自分で書いたこの謝罪記事にざらざらとした違和感や気持ち悪さを感じるようになり、何がそうさせるかを深く考え込んでおりました。
その後、彼女が書いた文章を読んで、彼女がどんな思いをしたか、どんなに傷つけられたのか。そのことを思い、いたたまれない思いになりました。
そして私の先日の謝罪記事は、きちんと問題を把握したうえでの十分な謝罪になっていないのではないかと思い至り、今回あらためて謝罪をさせていただきたいと思いました。
今回、感情的になり、事実を確認せずにデマサイトを引用し個人の批判をするという許されない行為をしてしまったことは、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。すべては、私自身の「上から目線」と批判されても仕方のない物言いで仁藤さんのツイートにコメントしたことから端を発していると考えています。
なぜ自分が、あのように反応してしまったのか、私は延々と考え続けていました。
私は15年間、病児保育をはじめとして、ひとり親支援や小規模保育、障害児保育や赤ちゃん縁組等、女性や子ども、特に厳しい状況に置かれた親子を支える事業をしてきました。
なぜ、そういう仕事を始めたのか。それは、自分の原体験があります。私の家は、あまり裕福ではなく、自分の母親が競馬新聞をバイクで町のタバコ屋さんに運ぶ零細自営業をやっていました。でも父親は特に家事育児に関わるわけでもなく、育児も家事も仕事もたった一人で頑張る母親の背中を見て育ちました。
そして後年、自営業をやめベビーシッターをやっていた母親から、「子どもが熱を出したら、保育園に預けられず、仕事を休まざるをえない母親たちがクビになってしまうこと」を聞きました。その不条理さが許せず、そんな困った女性たちをなんとか助けたいと思ったのが、起業したきっかけです。
たぶん、大変な思いをして働いている女性たちが、自分の苦労してきた母親の姿と重なったのだと思います。
ところが、起業してから、助けたいと思った当の女性や母親たちから、かなり長い間、厳しい批判や攻撃をされ続けました。
「男性なのに保育って、怪しい」「金儲けでしょ」
「子どももいないのに、病児保育なんてできるわけがない」
それは、辛い経験でした。週に1回はストレスで吐いてしまうような状態でした。
「早く理解してほしい」「認めてほしい」「役に立ちたい」ずっとそう思っていました。
そこから15年、しゃにむに頑張って、女性や子ども達を助ける事業をたくさん立ち上げることができるようになりました。やっと自分の母親のように大変だった女性たちの役に立てるようになってきた。そういう自負が自分の中で築き上げられてきました。
だから、そんなに困っている女性たちを助けてきた自分が、女性差別なんてするわけがないじゃないか。むしろ人生を賭けて、社会の女性差別的な構造と、誰よりも闘ってきたのに。
これだけ頑張ってきたのだから、理解してほしい、そんな「自分勝手な承認欲求」がそこにはあったのだと思います。
その承認欲求のせいで、普段だったら感じないくらいの怒りがこみ上げてきたのだと思います。
自分がつい感情的になって、人を斬るような物言いをしてしまうのは、自らの脆弱さを隠すための弱さ以外の何物でもありません。
起業から15年も経つのに、いまだに当時の、人に理解してもらいたい、努力を認めてもらいたいという気持ちを、そんな恥ずかしい弱さを抱えていることに、今回の件で気づかされ愕然としました。
ここに書いたことは、まだうまく言語化できず、自己分析も稚拙だと思います。自分の悪かったところ、それを生み出した弱さは、まだまだ反省も足りていないと感じています。
ただ、こんな恥ずかしいことを正直に書いたのは、これは自分がこれからずっと考えていかなければならないことであり、越えなければならない壁だと思ったからです。
改めて、今回辛い思いをさせてしまった仁藤さんには心からお詫びを申し上げます。申し訳ありませんでした。
仁藤さんの社会的信用が回復、維持されるためにも、ブログで私の反省を言葉で残しておいたほうが良いと決心し、書きました。
まだまだ人間的に未成熟甚だしい自分ですが、これからはこんなことが無いように、懸命に努力していきたいと思います。乱文お許しください。