駒崎 弘樹 公式ブログ
事業ニュース
◎クラウドファンディング達成!皆さんありがとうございましたっ!
1000万という非常にチャレンジングな目標でしたが、この度、達成できました。応援して下さった、皆さんのお陰です。ありがとうございます!
今回、西友さんにはご寄付頂いてはいたのですが、立ち上げ資金が全く足りていませんでした。
そこで、某検索大手企業の高額助成金や、某日本最大の財団の福祉助成等に申請しましたが、軒並み落ちました。
凹みました。はっきり言って、この障害児訪問保育アニーは(成功すれば)、障害児家庭の生活を大きく向上できる、革命的な事業です。保育の歴史にも、間違いなく新しい1ページを加えられる、と自負していました。
それが、全く歯牙にもかからなかったわけで、「やっぱり障害児保育なんて、マイノリティである子育て世帯に、更に輪をかけてマイノリティの障害分野で、マイノリティオブマイノリティで、世の中的にはどうでも良いのさ」と、言われたような気分になったものです。
そんなわけで、藁にもすがる思いでやってみた、このクラウドファンディング。以前200万円を頂いたことがあったので、その倍くらいは行くかな、いったら良いな、と。
必要コスト3000万のうち、1000万は獲得していたので、あと2000万のうち、半分をこのクラウドファンディングで調達したい、と会議で決まった時には、チームメンバー全員「お、おう・・・」みたいな「無理だよ感」が会議室一帯に立ちこめたのでした。
しかし、蓋を開けてみると、多くの人々が寄付をしてくれたのでした。必ずしも当事者世帯だけでなく、むしろ直接関係しているわけではないけど、障害のある子ども達、家族達に共感して下さる、ネットの海の向こうの皆さん。
更には 乙武 洋匡さん、 津田 大介 さん、 荻上 チキさん、大野更紗さん、 青野 慶久サイボウズ社長、坂之上洋子さん等の有名な方々がご寄付に加え、SNS等でも拡散して下さったお陰で、多くの人々に知られていきました。
またなんと、これから利用して下さろうという障害児の親御さんからも、ご寄付を頂きました。サービスをする人、される人という関係を超えて、「共に創る」関係性が訪れた瞬間でした。
クラウドファンディング開始3日目。驚いたことに、チームメンバーが寄付者の方々から寄せられたコメントを見て泣いていました。自分たちの仕事の意義と、強く期待されていることを再認識できたようでした。
「私、この仕事絶対頑張るっ!!!」と、口々に言います。
ともすれば誰もやっていない事業だと、「本当にできるんかいな」「誰もやり方しらないのに、無謀なんじゃ・・・」と、プロジェクトメンバー自体、孤立感を感じ、後ろ向きになってしまうこともあります。
しかし、僕たちはこのクラウドファンディングで気づいたのです。多くの人々に、期待されていることを。応援してもらっていることを。生かされていることを。
本当に、感謝しても、感謝しきれません。お一人お一人に御礼を言うことはできませんが、改めてここで感謝の気持ちを伝えたいです。心からありがとうございます。
そして、頂いたお金を一円も無駄にすること無く、必ずやこの事業を成功させたいと思います。多くの重度障害児とその家族達の力になっていきたいと思います。
いつの日か、僕たちの事業が「当たり前のインフラ過ぎて、話題にすらならない」という社会になることを目指して。