【献本御礼】書評「ママのための子育てツイッター入門」で脱「孤育て」
最近「孤育て」という言葉がある。
ママのための子育てツイッター入門 | |
内海 裕子
おすすめ平均 |
確かに父親の子育て参加が進んだとはいえ、日本はまだまだだ。
男性の育児休暇取得率は1.23%。12.3%ではない。1.23%だ。
さらに男性の家事・育児平均時間は0.48時間。アメリカやスウェーデンが
ともに3時間を超すにも関わらず、その6分の1程度。
*ちなみに男性の家事育児時間が長いほうが第二子以降の出生割合は高い
男性を責めるだけでは構造を見誤る。日本のお家芸「長時間労働」という
構造を。下のグラフでわかるように、日本は世界最悪の長時間労働大国である。
にもかかわらず(というかだからこそ)生産性は先進国最低レベルなのだが。
生産性の低さを長時間労働でカバーし、それゆえ時間あたり生産性は
下がる、という負のスパイラル。
男性は夜遅くまで家に帰ってこず、家事育児の負担は女性にのしかかる。
しかも昔のような専業主婦はもはやマイナー化しつつある。女性も男性
同様働きながら、そして家事育児を担当するのだ。
これが「孤育て」を生み出す背景となる。
もちろん、働き方革命や結果としてのワークライフバランス実現等、私たちに
やるべきことは多い。
しかし、そうした変化には時間がかかる。その間、孤育てに憂鬱になるママたちが
助け合えるツールが必要だ。それがTwitterである、というのが本書の主張。
わかりやすくTwitterの始め方や使い方が書いてある。これさえ見れば、これまでTwitterに
二の足を踏んでいたママたち、いやママたちでなくとも、気軽にTwitterを始められるのでは
なかろうか。
ちなみに僕もTwitterには助けられている。保育の専門家とは言え、初めての子育てには
戸惑うこともいっぱい。オチのないつぶやきに、多くの人が励ましのコメントを寄せてくれる。
Twitterで昔の友人と再会することもできた。
Twitterで知らない人と議論し、多くの学びを得たこともあった。
Twitterで心ないことを言われることもあるが、励まされることの方が何倍も多い。
たかがネット上のコミュニケーション。でもネットの向こうに生身のあなたがいるなら、
それは立派なコミュニケーションだ。
Twitterで孤育ての悩みが少しでも解消されますように。
そしてその間に、僕は孤育てを生み出す社会構造の変革に全力を捧げたいと思う
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内海 裕子
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