駒崎 弘樹 公式ブログ 旧ブログ記事

コミュニティを創る「隣人祭」を勝どきで行いました


「隣人祭」は1990年、三人の青年がパーティーを行ったことから始まりました。
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きっかけは、同じマンションに住む老人の孤独死。もし住民同士がもっと触れ合っていれば、こんなことにはならなかったのに・・・。地域の隣人たちが集い、テーブルを囲んで食事をしながら語り合う。ただそれだけの行為ですが、そのシンプルさが「どこでもできる」ということで広がっていき、パリからフランス全土、フランスからEU、EUから世界中へと広がっていったのでした。
フローレンスは、4月から中央区勝どきにある「アパートメンツタワーかちどき」という高層マンションの中で、「グロースリンク勝どき」と言われる子育て支援施設群を運営します。
「グロースリンクかちどき」には、地域の人々がインストラクターとして親や子ども達に教室を開く「マナViva!」があったり、おもいっきり体を動かせるプレイホールやじゃぶじゃぶ池もあります。高齢者と子どもたちが一緒に庭いじりができるコミュニティガーデンもあり、地域の人たちが気軽に集まれる「リンク!リンク!ルーム」もあります。
フローレンスが目指すのは、子育てしている住民たちが自ら結びつきあい、助けあい、一つのコミュニティを創っていくこと。そして子育てしている層だけでなく、高齢者や単身層の人々とも交わりながら、「無縁化」する都心の中で、新たな地域コミュニティを創っていくことです。
しかし単に便利な子育て支援サービスや、施設があるだけでは、住民たちはお客様になるだけで、コミュニティの主体とはなり得ません。
彼らの自発的な結びつき合いを側面支援するためのツールが、「隣人祭り」です。
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隣人祭の一品持ち寄りの原則は、参加者が単なるお客様ではなく、会を創りあげる参画者なんだ、というコンセプトを表していると思います。
とはいえ、隣人祭の基本は、楽しいパーティー。食べて話して、隣人たちが顔見知りになっていく。
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次にエレベーターホールで会った時は「この前はどうも!」となり、子ども達の話や地域の話に花を咲かせられるでしょう。
フローレンスは、隣人祭を定期的に開きながら、ボランティアの参加を募り、自発的なコミュニティ形成を後押ししていきます。一定のノウハウを確立した後は、それを全国に拡散していき、各地で新しい形のコミュニティが生み出されていくことを促進していきたいと思います。
姉が被災した阪神淡路大震災でも、復興が早かったのはコミュニティが分厚く存在していた地域でした。日本の復興力を高める意味でも、目に見えない絆が今ほど必要とされている時はないでしょう。

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