【自由民主党 総裁選挙2024】「こどもまんなか社会」を実現してくれる候補者は誰か?
※本記事は私が所属する団体等とは一切関係なく、憲法で保証された言論の自由に立脚した、完全なる個人の意見です
※写真は候補者自身のWEB等より引用
9月27日(金)の自民党総裁選が迫ってきました!
過去最多の9名が立候補した今回の総裁選。
「こども・子育て政策を進めるなら、誰が総裁になるのが良いのだろう?」
そんな方に向けて、「こども・子育て支援」という側面から、各候補者たちの特徴や公約を僕の独断と偏見でご紹介します!
【石破茂】
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/ishiba_shigeru.html
石破茂さんは、防衛大臣や自民党幹事長を歴任。
農水省での経験もあり、国防や地方政策に強みを持っています。
出馬会見では、ご実家のある鳥取県での「いまほど豊かではなかったけれど老若男女がにぎわい幸せそうだった風景が原点」と発言されており、地方創生や格差是正に思いのある政治家といえます。
「『親ガチャ』という言葉が1番嫌い」と語気を強め、すべての人に平等に教育の機会があるべきと話されました!
教育を無償化し、全てのこどもが経済状況に関わらず、格差を乗り越えられる社会を実現するとしています。
子育て支援については、「手当より無償化」。
具体的には、「国立大学・高専の授業料無償化」「住宅支援、給食無償化、修学旅行費等への支援の強化」などをあげています。
また、働き方改革については、出馬会見で男女の賃金格差や、世界的に女性の睡眠時間が少ないことに触れ、政策資料では「エイジ・フリー」な働き方や、兼業・副業など、多様な働き方によって労働時間ではなく成果重視への転換を促進するとしています。
時間にこだわらない柔軟な働き方の実現によって、子育て世帯も働きやすくなることが期待できます!
【加藤勝信】
https://katokatsunobu.jp/#seisaku
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/kato_katsunobu.html
加藤勝信さんは、内閣官房長官、厚生労働大臣、働き方改革担当大臣、少子化対策担当大臣などを歴任。
自民党でこども・子育て支援といえば、必ず名前の上がる方です。
加藤さんの素晴らしさは何と言っても実行力!
厚生労働大臣在任中から「いま、日本に必要なこども政策」を見極め、実現に向けて奔走してくださいました。
僕らが提言した「日本版DBS(こどもと接する仕事に就く人の性犯罪歴有無を確認する制度)」が制度化されつつあるのも、「こども誰でも通園制度(親が働いていなくても未就学のこどもを保育所等に預けられるようにする制度)」が創設されたのも、加藤さんの力があってこそなんです!
「給食費、こども医療費、出産費の負担をなくす〈三つのゼロ〉」「民間人材の活用や教育DXの推進などによる質の高い学校教育の実現」などの政策を掲げる加藤さんが総裁になれば、日本の子育て政策は大きく前進すること間違いありません!
【小泉進次郎】
https://sosaisen.shinjiro.info/
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/koizumi_shinjiro.html#syoken
小泉進次郎さんは、環境大臣、内閣府特命担当大臣(原子力防災)、気候変動担当大臣を歴任。
今回の出馬会見では、ご自身が二児の父親になったことが人生の転機となり、物の見方が大きく変わり、こどもたちの未来に間に合うように政治を加速させたいと発言されていました!
小泉さんは働き方改革に力を入れており、2020年の環境大臣当時、男性閣僚として初めて育休を取得し、男性育休取得推進の流れを自ら作ろうとされたことが有名です!
出馬会見においても、国会の質問通告の時間遵守を徹底することで、国家公務員の深夜残業を削減するとしています。
一方で、原則として月45時間が上限となっている残業時間規制について柔軟化を検討する、とされていることは非常に残念。
これでは非効率なオペレーションを人海戦術と根性でこなす、かつての働き方に戻ってしまう…!
子育て世代の家庭時間を奪い、日本の少子化に拍車をかけるこの政策には、「NO」と言わせていただきます。
【河野太郎】
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/kono_taro.html
河野太郎さんは、外務大臣、防衛大臣、国家公安委員長などを歴任し、2022年からはデジタル大臣に就任。
河野太郎さんとこども・子育て支援、なかなか結びつかないなと思う人もいるかもしれません。
しかし掲げている政策は「子育てDXによるサポート」「〈出世払い〉の学費支援の拡充」「エビデンスに基づいた、一人ひとりに合った学びの推進」など、納得感のあるものばかり。
小泉さんと同じく「(思う存分働けるような選択肢を広げる)働き方改革」の部分は気になりますが…
不条理・不合理な既存ルールの「改革」に強みがある河野さんが、旧態依然とした体質が残るこども・子育て分野にどんなメスを入れてくれるのか、僕としては大変期待しています!
【小林鷹之】
https://kobayashi-takayuki.jp/sosaisen/
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/kobayashi_takayuki.html
小林鷹之さんは、フローレンスが長年政策提言を行ってきた「日本版DBS」の実現に尽力してくれた方のひとり。
今回の総裁選でも、「幼児教育・高等教育の無償化範囲の拡大」「特別支援教育や障害児支援の充実、教育と福祉の連携促進」「いじめや不登校に対する支援」などの子育て関連政策を打ち出しています。
【高市早苗】
https://www.jimin.jp/sousai24/candidate/takaichi_sanae.html
高市早苗さんは、総務大臣や経済安全保障担当大臣などを歴任し、保守的な立場で知られる方です。
子育てに関する具体的な政策は多くないですが、育児や介護をしながら働く方が多いなか、ベビーシッターや家政士を利用しやすいよう、家事支援サービスの税額控除や、「学校教育や地域学習の場における社会制度(生活・育児・介護・障害・進学への支援)を周知すること」を掲げています!
残念なのが、選択的夫婦別姓には否定的なところ。
「旧姓の通称使用の適用範囲が広がれば不便は解消される」と事務手続き上の利便性に着目されています。
しかし、姓を変えなければいけない人のアイデンティティや、名乗る姓を選べる権利があることの大切さにも、目をむけてほしいなー、と思います。
いかがでしたでしょうか?
「経済・財政」や「社会保障」「防災」などに注目が集まりがちな総裁選ですが、「こども・子育て政策」も候補者ごとに十人十色。
投開票は9月27日。誰が総裁になるか目が離せません!
日本経済新聞(2024年9月9日)「自民党総裁選「夫婦別姓・家族観」発言を追う」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0112Y0R00C24A9000000/(2024年9月16日 2:00更新分)
東京新聞(2024年9月10日)「高市早苗氏「旧姓使用で」…またも噴き出た自民の「周回遅れ」ぶり 「夫婦別姓」小泉進次郎氏は前向きだが」https://www.tokyo-np.co.jp/article/353129