駒崎 弘樹 公式ブログ 提言・アイデア

そろそろ車内置き去り防止装置を一般車両にも義務化しませんか?!

 

 

 酷暑の夏が終わりましたが、暑さと共に忘れ去ってはいけないことがあります。

 

 

 暑い中、車内置き去りによって失われた幼い命です。

 

 

 毎年のように、ヒューマンエラーによる車内置き去りで幼い命が奪われる悲しい事故が起きています。

 

 

 今年も複数件発生してしまいました。

 

 

・福岡県北九州市 ※1

https://mainichi.jp/articles/20230827/k00/00m/040/169000c

 

 

・岡山県津山市 ※2

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230910-OYT1T50098/

 

 

 こんな悲劇、もう二度と繰り返したくない。

 

 

 通園バスだけでなく、一般車両にも置き去り防止装置設置を義務化すべきです!!!

 

 

【通園バスの置き去り防止装置設置義務化を実現】

 

 2022年9月、多くの人々の記憶に残っているであろう、痛ましい事故が起きました。

 

 

 静岡県の認定こども園で、3歳の園児が送迎バスに取り残され、死亡したのです。

 

 

 この事故をきっかけに、僕たちは通園バスの置き去り防止装置の設置義務化を政府へ提言しました。

https://www.komazaki.net/activity/2022/09/post12677/

 

 

 その結果、今年4月には義務化が実現。

 

 

 現在、通園バスの置き去り防止装置設置は着々と進み、今年6月末までの設置率は全国で55.1%にのぼっています。※3

 

 

 一方で、一般車両において子どもの置き去りを防止する仕組みはほとんど普及していないのが実情です。

 

 

【一般車両の置き去りの危険性】

 

 一般車両まで置き去り防止装置ってやりすぎじゃない??
 滅多に置き去りなんか起きないでしょ。

 

 

 そう思った方!
 この調査結果を見てみてください。※4

 

 


    • 一般車両のドライバーが1年以内の子どもを残して車を離れた経験がある人が20.4%

    • うち、5.1%は、めまい、顔のほてり、体温が高いなどの子どもの不調を経験

    • 80.8%が今後も子どもの車内取り残しは発生すると回答。最多理由は、保護者の意識が低いからで60.5%。

    • 78.9%が子どもを無意識に車内へ取り残してしまうことに対する対策を行ったことはないと回答。


 

 

 調査によると、10人に2人は実際に置き去りの経験があり、約8割の人は対策を行っていないことになります。

 

 

 車内置き去り事故は「レアケース」でも「他人事」でもないし、いつまた同じような悲しい事故が発生してもおかしくない状態ってこと。

 

 

 実は海外では、既に設置が義務付けられている国もあるんです。

 

 

 イタリアでは、幼い子どもを育てる子育て家庭に対し、置き去り防止装置の設置を義務付けているそう。

 

 

 アメリカでも、車内に検知システムの搭載を求める法案が検討されています。(記事参照 ※5)

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230105-OYT1T50103/2/

 

 

【一般車両にも置き去り防止装置設置を義務化すべき!】

 

 これ以上、犠牲になる子どもたちが出ないように、日本でも一般車両への置き去り防止装置設置を義務化すべきです!

 

 

 既にチャイルドシートの設置が義務化されているように、チャイルドシートにアタッチメントをつけるだけでも良いんです。

 

 

 この夏に相次いだ事故を受けて、僕たちフローレンスはX(旧Twitter)で緊急アンケートを実施。3520件の回答が集まりました。
 アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございます!

 

 

 一般車両への置き去り防止装置の設置義務化について賛成かどうか聞いたところ、約88%の人が「今すぐ義務化すべき」または「できるなら義務化すべき」と答えました。

 

 

 

 

 この調査結果からも、日本でも「一般車両への置き去り防止装置義務化」の意識は高まっていると言えるのではないでしょうか。

 

 

 どんなに気をつけていても、ミスは起こってしまいます。
 だったら、技術と仕組みで子どもたちを守る網を一般車両にも広げていきましょう!

 

 

 議員のみなさん、子どもたちを守るために、よろしくお願いします。
 僕たちフローレンスと一緒に協働してくださる企業も募集中です!!!

 

 

*こうした提言活動ができることは、寄付者の皆さんのお陰です。
 制度や政策を変える活動を応援したい人はぜひ、フローレンスのマンスリーサポーターになってください!

https://florence.or.jp/donate/form/monthly/

 

 

【参考】

 

※1「車内で0歳死亡、2時間置き去りか 両親らは買い物へ 北九州」毎日新聞
(2023年8月27日)
https://mainichi.jp/articles/20230827/k00/00m/040/169000c

 

 

※2「勤務先で車内置き去り9時間半、2歳男児死亡…祖母「保育園に送り忘れた」」読売新聞オンライン(2023年9月10日)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230910-OYT1T50098/

 

 

※3「通園バスの安全装置、全国の設置率55% 2~7割…目立つ自治体差」朝日新聞デジタル(2023年6月27日)
https://www.asahi.com/articles/ASR6W3SPFR6VUTFL033.html?iref=pc_extlink

 

 

※4「子どもの車内置き去り実態調査」三洋貿易株式会社(2023年7月5日)
https://www.sanyo-trading.co.jp/uploads/20230705_Survery_children-left-behind2023.pdf

 

 

※5「子供の車内置き去りの悲劇、各国で防止装置義務化の動き…米では31年で1000人超死亡」読売新聞オンライン(2023年1月5日)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230105-OYT1T50103/2/

 

 

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